【2023年】30坪住宅の屋根塗装の費用相場は?内訳の単価や安くする方法も解説

  • 【更新日】2023-05-31
【2023年】30坪住宅の屋根塗装の費用相場は?内訳の単価や安くする方法も解説

本記事では、初めてご自宅の屋根などの塗装工事をする方向けに、

  • ズバリ、30坪住宅の屋根塗装費用の適正範囲
  • 屋根塗装費用の内訳と単価
  • 費用が相場より高くても問題ないケース

など、屋根塗装にまつわる費用を解説しております。

屋根塗装を相場より安く行う方法も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

30坪住宅の屋根塗装の費用相場は30万円~60万円

延床面積30坪前後の家の場合、屋根塗装にかかる費用の相場は30万円~60万円となります。

30坪住宅の屋根塗装の費用相場

屋根と外壁を同時に塗装する場合は、90万円~120万円が相場です。

屋根塗装の金額はさまざまな要素で変動します。屋根の数や面積、使用する塗料によっても、安くなったり高くなったりします。

※費用相場は本サービス「ヌリカエ」の2017年4月~2023年2月における成約データから算出(屋根塗装のみ:749件、屋根塗装+外壁塗装:5,519件)

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屋根塗装費用の内訳と単価

そもそも屋根塗装の相場とは、何を元にどのように計算されているのでしょうか。

30坪の住宅における屋根塗装の平均相場は35万円~52万円程度となっています。その代表的な費用項目としては、主に「塗料代」「足場代」「人件費」「付帯費用」の4つに分かれており、それらの合計が最終的な塗装費用となります。

それぞれ順番に紹介していきます。

「屋根塗装の費用相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗装の相場とは?坪数ごとに必要な費用を紹介」

塗装作業代

屋根塗装において材料費のメインとなるのが塗料代です。4つの費用項目の中でも比較的大きな割合を占める塗料代は、30坪の住宅で10万円~17万円程度が相場となっています。

この金額の幅は使用する塗料の種類によって変動します。それは、それぞれの塗料には耐用年数の違いによってグレードが分かれており、長持ちする塗料ほど単価も高くなるからです。

塗料の種類については後述していますが、頻繁に使用されているものとしては、「ウレタン塗料」「シリコン塗料」などがあり、単価は1,400~4,800円/㎡程度と幅広いものとなっています。

足場代

次に作業用の「足場代」の平均相場は15万円~20万円程度となっています。

ほとんどの住宅において、安全に屋根塗装を行うためには足場の設置が必要不可欠となっており、その分足場代も費用の中では大きな割合を占めます。

また、費用単価は700~1,000円/㎡程度です。足場を設置するために必要な面積は、家の形状によって変動しますが、30坪の住宅では概算で250㎡程度の目安となっています。

足場の相場についてもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

人件費

人件費は、作業を行う職人や営業担当者への対価です。目安としては「人数×工事日数」によって計算することができ、相場は2万円~3万円/人程度となっています。

ただし、この計算は依頼する業者先によって異なるため、条件次第で変わります。そのため、見積もりの計算方法について分からなければ、問い合わせるか、もしくは他の業者との比較で判断するようにしましょう。

付帯費用

付帯費用は、屋根塗装の他に追加で修理が必要となる費用です。例えば、雨どいの交換や雨漏りの修理、業者への手数料などがあります。

この費用は、人件費と同じく、屋根の状態や業者の提案によって20万円~100万円ほど大きく変わってくることもあるため、「どこまで修理するのか」「その工事が本当に必要なのか」「業者の手数料は適正なのか」など、検討するようにしましょう。

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塗料による屋根塗装代の違い

屋根塗装の工事において、使用する塗料によって費用は大きく変動するため、塗料の選択はとても重要になります。また、屋根や住宅の状態、業者の提案によっても費用は変わりますが、大きな違いは塗料の価格と耐久性によるグレードの違いです。

ここからは、頻繁に使用される塗料のうち、「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「アクリル」の4つの塗料の相場について紹介していきます。

ウレタン塗料

ウレタンは、塗料の主成分(合成樹脂)がウレタンであるものを指します。価格は1,700~2,200円/㎡程度、耐用年数は8~10年程度となっています。

利便性が良くて使いやすく、塗料の中でも安価なため、価格を抑えたいという場合に人気があります。しかし、他の塗料と比べると耐用年数が短いため、屋根塗装の頻度も多くなるデメリットがあります。

>>「ウレタン塗装は何にするもの?塗料の特徴と塗装できるものを詳しく解説」

シリコン塗料

シリコンは、価格が2,300~3,000円/㎡程度、耐用年数は10~15年程度で、4つの塗料の中では費用と耐用年数のバランスが良く、近年で主流になっている塗料です。

シリコンのメリットとしては、熱に強く、紫外線による劣化にも強い特徴があります。また、ツヤのある仕上がりになり、防水性があって汚れが落ちやすいため、長期間にわたって美観を保つことができます。

しかし、ウレタンよりも価格は高く、価格を安く抑えたい場合の屋根塗装には向かない可能性があります。また、塗装箇所への付着力が弱く、取り扱いには技術と経験が必要となるため、素人で行うDIYには向かないものとなります。

>>「シリコン塗料って本当にいいの?おすすめ製品やメリット・デメリット、注意点を解説」

フッ素塗料

フッ素は、価格が3,800~4,800円/㎡程度、耐用年数は15~20年程度で、4つの塗料の中で最もグレードが高い塗料です。

耐候性が高く、強い雨風や紫外線からも長期間にわたって屋根を守る特徴があります。また、耐久性が非常に高く、他の塗料と比べて塗り替えの回数を少なくすることができ、長期間で考えた場合の費用を抑えるメリットがあります。

しかし、価格が高いために、ウレタンやシリコンに比べると同じ30坪での屋根塗装の初期費用が1.5~2倍以上の高額になってしまうデメリットもあります。

>>「フッ素塗料の特徴、費用対効果は? 高価でも「屋根」と「雨どい」にはフッ素が効く!」

アクリル塗料

アクリルは、価格が1,400~1,600円/㎡程度、耐用年数が5~7年程度で、4つの塗料の中でも安価な塗料です。

とにかく価格が安いため、数年ごとにまめに屋根塗装を実施したい場合やどうしても初期費用を抑えたい場合にメリットがあります。また、カラーの種類が多く、素人でも扱いやすい性質のため、DIYとしても人気があります。

しかし、耐用年数が短く劣化が非常に早いため、リフォームにはほとんど使わない傾向にあります。また、塗り替えの頻度が多くなるため、初期費用が安くても長期間のトータルコストで考えた場合に費用対効果のバランスが悪いデメリットがあります。

>>「アクリル塗料の特徴とは?他塗料と比較したメリットデメリット」

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同じ30坪でも屋根塗装費用が変動するケース

これまで、屋根塗装における費用項目や屋根材別、塗料別の相場について紹介しましたが、その他にも相場が変動する要因はあるのでしょうか。

ここからは、同じ坪数の住宅でも屋根の広さ、形状、状態などによって相場が変動する5つの要因について紹介していきます。

屋根の数が多い・面積が大きい

屋根塗装において、家が大きければ屋根もその分大きくなり、それだけ多くの塗料を必要とすることから、工事費用も上がります。

この屋根の大きさを表す基準になるのが屋根面積ですが、その計算をするために、床面積を求める必要があります。

屋根勾配が急

住宅の広さを表す床面積が、そのまま屋根面積とはなりません。多くの住宅の屋根には少なからず勾配(傾き)があり、屋根の勾配が「緩やか」なのか「急」なのかの違いによって、屋根面積は変わるからです。

同じ坪数の住宅でも、屋根の勾配が「急」なほど屋根面積が大きくなり、相場が上がることになります。

屋根の劣化が激しい

屋根塗装をすることによって、屋根の劣化を防ぐことや不具合などを直すことができますが、屋根の状態によっては塗装では直せず、修復するための付帯工事が発生する場合があります。

例えば、屋根材の割れや陥没、雨漏りなどは屋根の塗装だけでは修復が難しく、修理工事が必要になるため、費用が上がってしまうことがあります。

また、部分的な修理だけでなく、屋根の土台そのものに問題があり、葺き替えなどの全面リフォームが必要になった場合は、屋根塗装だけの費用に比べてより多くの費用がかかることになります。

住宅の高さ

屋根面積が同じでも、2階建てと3階建ての住宅では3階建てのほうが費用は上がります。それは、屋根塗装では安全に作業するための足場や、塗料、粉塵などの飛散を防止するネットを設置する必要があるためです。

3階建て住宅は2階建て住宅に比べて、より高い足場とネットが必要になるため、相場が変動する要因になります。

隣家の敷地との間隔が狭い

屋根塗装に欠かせない足場ですが、大きい住宅ほど足場の設置スペースも必要になるため費用が上がります。

足場の費用は、主に「足場面積」×「平米単価」で計算されています。足場面積は足場の外周の長さ×家の高さで求めることができ、30坪の2階建て住宅では概算で250㎡以内です。平米単価の相場は700~1,000円/㎡程度なため、足場代としては20万円前後が目安となります。

しかし、この足場の費用は見積もりの中でもごまかしやすい要素もあり、注意が必要です。相場よりも大きくかけ離れているようなら、計算の内訳について問い合わせるか、他の業者からも見積もりを取るようにしましょう。

「屋根塗装の見積もり」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗装の見積もりはどこを見る?適正金額と契約前の注意を解説」

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屋根塗装を相場より安く行うコツ

費用が安い

屋根塗装にかかる費用は屋根材や塗料、家の大きさなどによって変動しますが、その他にも工夫することによって費用を抑えることができます。

ここからは、屋根塗装費用を抑えるコツを紹介していきます。

複数業者の見積もりをとる

事前に屋根塗装の相場を把握していても、実際に業者から出される見積もり金額は業者ごとに様々です。

業者によって方針や提案が異なるため、できれば3社程度から見積もりを取るようにしましょう。見積もりはなるべく内訳が分かりやすく、使用する材料や塗装面積、単価がはっきりと記載されているか確認しましょう。

また、金額だけではなく、やり取りの応対や誠実さなども比較することによって、安心して任せられる業者を選ぶようにしましょう。

屋根と外壁塗装を同時に行う

屋根塗装も外壁塗装も同じく足場代が必要となります。そのため、数年以内の範囲で別々に工事を行う場合に比べると、屋根と外壁塗装を同時に済ませることで、足場代を節約することができます。

また、外壁塗装以外でも雨どいの修理などの付帯工事があれば、同時に行うことで効率が良いものとなります。

 助成金を活用する

国ではなく、自治体によって省エネ・断熱工事に対して設けられた助成金制度があります。屋根塗装工事においては、断熱塗料、遮熱塗料を使うことが条件とされています。

手続きは手間と時間を必要としますが、条件がクリアできれば助成金を受け取ることができるケースもあるため、詳細について事前に各自治体のホームぺージを確認するようにしましょう。

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記事のおさらい

30坪住宅の屋根塗装の費用相場は?

30坪前後の場合、屋根塗装にかかる費用相場は30万円~60万円となります。屋根と外壁を同時に塗装する場合は、90万円~120万円が相場です。詳しく知りたい方は30坪住宅の屋根塗装の費用相場は30万円~60万円をご覧ください。

屋根塗装費用が変動する要因は?

屋根の数や面積、どのくらい傾いているか(勾配)、劣化状況、住宅の高さ、隣家との間隔などがあります。詳しくは同じ30坪でも屋根塗装費用が変動するケースをご覧ください。

屋根塗装を相場より安く行うには?

複数業者の見積もりをとる、屋根と外壁を同時に塗装する、助成金を活用する、などがあります。詳しくは屋根塗装を相場より安く行うコツをご覧下さい。

最後に

屋根のリフォームを検討されている方は、複数の業者の見積もりを取ることや、屋根以外の工事の有無、長期間でのトータルコストが下がる塗料の選択、そして各自治体の助成金制度などの情報について検討した上で、効率良くお得に屋根塗装を実施しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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