コンクリートをおしゃれに塗装する方法4選
コンクリートの壁や床をおしゃれに仕上げた事例を、写真と作業に必要な道具つきで解説します。
コンクリート床を敷石風に変える「マットスプレー」
マットスプレーとは、コンクリート床面をタイル調や敷石調などにイメージチェンジできるツールです。
マットスプレーの使い方
施工手順は、コンクリート床面にデザインされたステンシルを貼り付け、好みの色のネタ材をスプレーで吹き付け、コーティング・補修・着色して完成です。
施工に必要なもの
マットスプレーの施工は、景観コンクリート塗装の業者に依頼するのが一般的です。
施工費用は、1㎡あたり8,000~10,000円が目安となります
- マットスプレー(好みのデザインのもの)
- プライマー、シーラー
- 吹き付け用スプレー機
- ヘッドカット用 ヘラ
- 塗装用ローラー など
177パターンのデザインを選べる「ジョリパット」
画像出典:アイカ工業「ジョリパット クライマテリアイタリアート」
ジョリパットは、コンクリートやモルタルの壁に使用する意匠性仕上材です。
ジョリパットの使い方
下地補修をしたあとのコンクリート壁に、コテを使って塗り拡げて使用します。
仕上がりのパターンは177種類あり、いずれも手仕上げのオリジナリティや高級感をもったデザインになります。
施工に必要なもの
外壁のリフォーム業者に作業を依頼するのが一般的ですが、以下の道具をすべてそろえてDIYした場合、最低でも約17,000円~の費用が目安です。
材料・用具名 | 価格 |
---|---|
ジョリパット (好みのデザイン・カラーのもの) |
6,900円~ |
ジョリパット セーフシーラー | 4,461円~ |
左官ごて | 1,628円~ |
ジョリパット用ローラー(各種あり) | 4,400円~ |
- ジョリパット(好みのデザイン・カラーのもの)
- コテ など
「ジョリパット」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ジョリパットのデザインパターンを徹底比較!パターン別の費用や施工前の注意も解説」
カラフルに塗り替えられる高強度セメント「ソックリート」
ソックリートとは、既存のコンクリート床の上からセメント塗材を塗って、デザインやカラーを変えることのできる工法です。
ソックリートの使い方
最短2日で施工が完了し、デザインも石張り・敷石・タイル・レンガなど数多くのパターンがあります。
施工に必要なもの
土間の造形業者に作業を依頼するのが一般的ですが、以下の道具をすべてそろてDIYした場合、最低でも約30,000円~の費用が目安です。
材料・用具名 | 価格 |
---|---|
プレミックスモルタル (ソックリート工法用。各種あり) |
799円~ |
オーダーカッティングシート | ― |
左官ごて | 1,628円~ |
コンクリートに文字や図案を入れる「MPC」
「MPC」とは、水と混ぜると塗料のようになるパウダー型のコーティング材です。
MPCの使い方
MPCは、コンクリートの床や壁に重ね塗りをして保護コーティングをするためのものですが、最後の層を塗る前にステンシル(型紙シール)で好みのデザインを床や壁に貼っておき、あとから剥がすことで、好みの文字や図形をデザインすることができます。
施工に必要なもの
MPCの施工を以下の用具を揃えてDIYする場合、費用は約15,000円~となります。
材料・用具名 | 価格 |
---|---|
MPCレギュラーパウダー | 6,809円~ |
MPCスムーズパウダー | 5,104円~ |
ステンシルシート(各種) | 2,000円~ |
刷毛 | 599円~ |
塗装用ローラー | 609円~ |
コンクリートの塗装方法
家の外装や内装で使用されるコンクリートは、よく見かけるざらざらとした灰色のものだけではありません。ブロック塀や外壁、床なども、塗装やデザインされたコンクリートを使用したり、アイテムやイラストを加えることで理想のデザインにできます。
コンクリートブロック塀塗装とは
コンクリートブロック塀塗装とは、家の周りや外溝フェンス下でよく見かけられるコンクリートブロックを塗装することです。塗装する方法は様々で、塗装材の種類やカラーバリエーション、ポイントとなるひと手間の手段なども多岐にわたります。
建物の雰囲気に合う色やデザインに変え、おしゃれな印象のブロックにすることができます。
デザインコンクリートとは
デザインコンクリートとは、おしゃれにデザインされたコンクリートのことで、石や岩、レンガ風など、様々な種類があります。テーマパークや映画の撮影などで使用されていることで知られ、一般住宅の内装や外装でも選べます。
壁面はもちろん、床に使用できるものもあります。映画のような海外風やおしゃれなカフェ風など、自分の理想のデザインを自由自在に作れる、優れたコンクリート技術です。
コンクリート塀の塗装のコツ4つ
ここでは実際に塗装する際にどのような方法を取れば良いのか、どのような点に注意するべきかを紹介します。
塗装後に後悔しないよう、イメージを形にするためには事前の準備が必要です。家との雰囲気を合わせおしゃれな外観にするためには、必要なアイテムの購入や工事の依頼など、多くの確認事項があります。
塗装方法には様々なものがあるため、理想のコンクリートブロック塀にするためにはどの方法を選べばよいのか、じっくり検討してから作業に移ることをおすすめします。
1:塗装のカラーの選び方
塗装材のカラーバリエーションは豊富ですが、だからこそ色選びには慎重になる必要があります。重要なのは、家の外壁との色の相性、雰囲気を合わせることです。
塗装を始める前に、家自体を遠目からよく確認することをおすすめします。家の外壁がどのような色なのか、どのような雰囲気に仕上げたいのかをきちんと確認してから色を選び、塗装に移ることが大切です。
外壁とどう合わせる?
家の外壁との合わせ方の方法のひとつに、家の外壁と同じ色で塗ることが挙げられます。家の外壁との一体感が生まれ、失敗するリスクも少なくなります。しかし、外壁が暗い色の場合、ブロック塀も同じ色で塗ると全体的に暗い印象になってしまうので注意が必要です。
家の外壁と違う色で塗る場合、同系色を選ぶと失敗が少なくなるでしょう。塗ってから後悔しないよう、家をよく見て、色のバランスをしっかり確認することが大切です。
2:アイテムを貼ろう
タイルやレンガ、ガラスブロックなどのアイテムを貼ることでおしゃれにできます。雑貨屋などで購入できるおはじきやタイルも貼るだけで雰囲気を変えることが可能です。
コンクリートブロックに貼れるブロックシールというアイテムは、デザインを施したいけれど、自分で直接描くのは難しいという方におすすめです。素人でも簡単に貼ることができ、密着度の高い薄いフィルムは雨風にも強い特徴があります。
3:イラストでかわいらしく!
ブロック塀を塗装した後に、絵を描くこともできます。自分で好きな絵を描いたり、業者に頼んで描いてもらったりなど方法は様々です。一緒に暮らしているペットの絵を描いた例もありました。唯一無二のデザインを実現させたい方におすすめです。
4:左官工事を活用する
左官工事で凸凹をつけ、おしゃれに仕上げる方法もあります。使用するのは、モルタルやジョリパットといった砂の混ざった塗料です。通常の塗装より時間はかかりますが、塗料が剥がれる心配が少ないのがポイントです。
ブロック塀の上から左官の模様がつくため、ブロックの線を隠すことができ、きれいな仕上がりになります。
ジョリパットはひと手間加えるだけでこだわりのデザインに仕上げられます。ブラシやスポンジ、素手などを使用することでこなれ感が出る他、手形やペットの足型などをつけることでかわいらしく仕上がります。
おしゃれなコンクリート塗装リフォームを楽しもう
家などの建物の外観や雰囲気をおしゃれにするために、コンクリート塗装はとても重要なポイントです。
外観に重要なコンクリートブロック塀は色や質感にこだわったり、様々なアイテムで工夫を凝らして使用したり、好みのイラストをデザインしたり、個性にあふれた仕上がりを楽しめます。
外壁やポーチや床にもデザインコンクリートを使用することで、海外のような雰囲気や洗練された印象の建物にできます。
これから家を建てる方やリフォームを考えている方は、コンクリート塗装を工夫して、理想の空間を作り上げてみてはいかがでしょうか。