「チョーキング現象」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「チョーキング現象とは?原因・対策、放置したらどうなるかを詳しく解説」
チョーキングが起きた塗装を修復するには?
チョーキングした外壁の塗装を修復する方法は「再塗装すること」の一択です。
チョーキングは外壁の表面を洗浄しただけでは止まりません。
なぜなら、チョーキングは一時的な現象ではなく、紫外線が引き起こす恒常的な現象だからです。
チョーキングを起こした塗装を正しく修復するには、プロに依頼してしっかり下地処理と3回塗り以上の工程で塗り替える必要があります。
チョーキングを解消するために、DIYで塗装をするのはオススメしません。
正しい工程を知らない素人が外壁を塗装しても、すぐに塗膜が剥がれてきてしまうおそれがあります。
「プロの行う塗装工程」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【図有り】外壁塗装の工程 | 知っておきたい外壁塗装の基礎知識」
塗装にチョーキングが起こる原因は?
チョーキング現象が起きているということは、環境から家を保護する機能が弱まっている状態です。外壁塗装は外観を美しく見せるだけではなく、紫外線や風雨による建物へのダメージを防ぐ役割も持っています。
外壁塗装は永続するものではありません。塗装へのダメージの蓄積は、浸水やカビなど様々な劣化現象を引き起こします。
つまり、塗装の修復は人間の健康維持と同じで、建物のコンディションを維持するために必要な作業と言えます。
塗装の経年劣化
チョーキングが起きる原因に、塗装の経年劣化があります。塗装は永続するものではなく、塗った日から劣化が始まるので一定周期で塗装の修復をする必要があります。
地球に降り注ぐ紫外線や太陽光には、塗装している膜(塗膜)に化学変化を起こし、分解する働きがあります。雨や粉塵なども塗膜を傷つける原因なので、外壁は常にダメージを受けています。
塗装施工不良
チョーキング現象は、業者による施工不良で発生するケースもあります。
外壁塗装は、塗るだけで完了する簡単な作業ではありません。塗装をする前の洗浄や塗料の準備、天候条件など、各工程において守らなければならないルールがあります。
そのうちの1つでも怠った場合、メーカーが想定している塗料の耐用年数よりも早くチョーキングが起こります。
チョーキングした塗装を修復をしないどうなる?
チョーキング現象が起きても手つかずにした場合、様々なリスクが増大します。
塗膜による建物を保護する機能が弱まると、外観の劣化だけではなく、外壁材自体の劣化につながります。取り返しのつかない事態に陥る前に、塗装の修復を行うことが肝要です。
ここからは、建物の存続に関わってくる3つのリスクを紹介して行きます。
1:水分に弱くなる
チョーキング現象が起こった壁は、耐水性や防水性が極度に低下した状態です。防水効果が切れた外壁は、雨によって水分を吸収するため、カビやコケ、ひび割れが発生しやすくなり、建物自体の劣化のキッカケをつくることになります。
常に風雨に曝される外壁なので、年間を通して雨が多い地域や梅雨の季節などは、特に注意が必要です。
2:建物の構造体が傷む
チョーキングにより耐水性を失った外壁を放置すると、水分を吸収し雨漏りとなって建物自体の耐久性の低下を招きます。さらに、雨漏りを改善しないまま放置すると、建物の骨格にサビや腐食を引き起こし、建物が倒壊する恐れもでてきます。
また、建物の強度を低下させるシロアリは湿った場所を好み、気付かないうちに土台や柱に被害を与えます。
このように、チョーキングには建物の耐久性を大きく下げる危険性があることを覚えておきましょう。
3:見た目が悪くなる
チョーキングが進行すると、塗膜の劣化によるひび割れが発生します。ひび割れはクラックと呼ばれ、ヒビの幅が0.3mmを超えると雨水が建物の内部に侵入してきます。
クラックが発生する原因はチョーキングだけではなく、車や電車の揺れ、地震による振動などでクラックができる場合もあります。
いずれも、ひび割れは放置しておくと広がるので、早めの修復が求められます。
本当にチョーキングかどうかのチェック方法
以下の方法で、塗装が本当にチョーキングしていると確認できたら、塗装の修復をするタイミングを確認しましょう。チョーキングの発生は、外壁を守る塗膜が弱くなってきているサインなので、見逃さないようにしましょう。
チョーキングを確認するときは、太陽光があたる場所を重点的に行いましょう。太陽光があたらず劣化しにくい場所を基準に確認しても、正しい判断ができません。
チョーキングの確認には、建物の南側の2階が適しているとされています。
手で触る
チョーキングを確認する方法の1つ目は、外壁を手で触ったり、布や紙で軽く擦ってみたりすることです。
白い粉状の塗料が、薄く付着していれば修復の検討時期になります。また、濃く付着するのであれば、耐水性の低下により浸水しやすい状態なので、早めの外壁塗装が必要です。
壁が白に近い色であれば、黒い手袋や布を使うと、より明確に判断できます。
水で濡らす
チョーキングを確認する方法の2つ目は、外壁に水をかけることです。チョーキングが発生している箇所は耐水性が低くなっており、水分を吸収しやすい状態にあります。
水をかけたときに変色が確認できれば、それだけ塗膜が弱まっているので、塗装の修復のタイミングと言えます。
雨水が外壁材まで浸透すると、反りやひび割れの原因になり、建物の耐久性に影響を及ぼしかねません。チョーキングが激しければ、早めの対策が大切です。
チョーキングをきっかけにした悪徳業者に注意
クラックやチョーキングが目立つ住宅は、外壁塗装の訪問販売業者に目を付けられやすい傾向にあります。中には、住人の不安をあおり、不当な金額で契約をせまる業者も少なくありません。
チョーキングが発生しても、すぐに建物が倒れるわけではないので、相手の口車にのらず、1歩ひいた対応を心がけましょう。
チョーキングが発生したら、信頼できる業者に依頼し、適切なタイミングで塗装の修復をすることが大切です。
チョーキングからタイミングを見極めた適切な塗装の修復の実施が大切
本記事では、チョーキングが起きても塗装の修復をしなかった場合に増大する3つのリスクと、塗装の修復の3つの工程について紹介しました。
チョーキングには様々なリスクがあるため、早めの対策が重要です。
チョーキングをそのままにしておくと、悪徳業者に目を付けられる可能性があります。チョーキングに気づいたら、信頼できる業者に修復を依頼するようにしましょう。
この記事を参考に、タイミングを見極めた適切な修復をしましょう。


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