外壁塗装や屋根の修繕工事など、高所の作業では足場は必要不可欠です。
足場は組んで終わりではありません。足場を解体して、初めて工事が完了します。
組み立てにかかる時間は半日~1日程度ですが、足場の解体にかかる時間は3~4時間程度です。
足場の解体にかかる時間や注意点、足場の解体にかかる費用などを解説しています。
足場の解体にかかる時間
足場の解体にかかる時間は、建物の規模・作業する人数・立地条件などで異なります。
一般的に足場の解体は、3~4時間程度で完了します。
足場の解体は、組み立て作業の半分程度の時間で完了することがほとんどです。
これは、解体作業の方が組み立て作業よりも単純作業なので、時間が短く済みます。
足場の解体にかかる時間の注意点
足場の解体にかかる時間において、以下の点に注意してください。
足場の解体にかかる時間の注意点
- 面積が大きい・階数が高い建物で足場繋ぎを使う場合、解体と設置に通常よりも半日ほど時間がかかる
- 建物が密集している住宅地などは、足場の解体に3~4時間以上がかかることもある
- 隣の家との隙間が狭い場合、道路と敷地に高低差がある場合、機械の搬入が難しく解体に時間がかかる
- 工事をしている家の前の道路に車両が駐車できない場合、解体・搬出がすぐにできないこともある
足場の解体時に万一事故が発生してしまったら?
どんなに注意して作業していても、絶対安全はありません。それほど足場の解体は、非常に危険な作業です。
万一足場の解体作業中に、足場材を落として隣の家の屋根を壊してしまったり、通行人にケガをさせてしまったりしたら、どうすれば良いのでしょうか。
そんな場合には、塗装業者が「請負業者賠償責任保険」に加入していれば、保険を適用して損害を賠償することができます。
この保険では、工事等の請負業務に起因する対人・対物事故による賠償責任が保証されるだけでなく、弁護士費用等の各種費用も保証されます。
施主として被害者への賠償責任を直接負うことはなくても、万一塗装業者が十分な賠償責任を果たせなければ、後々被害者とトラブルになる可能性が高くなります。
万一の事故に備えて、「請負業者賠償責任保険」に加入している塗装業者を選んでおくと安心です。
足場の解体工事費用
足場の解体工事にかかる費用は、足場の組み立て費用とセットになっていることがほとんど。
見積書の足場の単価が700円~800円/㎡になっていたら、その中には足場の解体費用も含まれます。
一般的な35坪の一軒家では、約15万円~20万円が目安になりますが、解体が難しいケースでは割高になることもあります。
また、足場の組み立てと解体の費用を見積書に別々に計上する一部の悪質な業者も。中には、相場の2倍近い金額を請求された例もあるので注意が必要です。
外壁塗装工事で足場を組む前に必ずやっておくべきこと
外壁塗装の目的は、家を長持ちさせてそこに長く住むために行なうものなのに、工事中にご近所の方とトラブルにでもなれば、そこでは暮らしにくくなってしまいます。
その様なことになったら、何のための工事なのかわからなくなってしまいますよね。
ある朝突然、大きな音がすると思ったら、隣で足場を組んでいたなどとなれば、不愉快に思う方が多いと思います。
特に足場は、隣近所の方々にとっても、日当たりや通風への影響、防犯上の問題、強風時の音の発生などから敬遠されがちなので、配慮が大切です。
工事終了後もご近所の方達と良好な関係を続けていくためには、工事を始める前にご近隣の方々に挨拶しておくことが不可欠です。
また近隣挨拶は、少なくとも工事着工の1週間前までには行っておく様にしましょう。
工事中にはご近隣の方にも何かしらのご迷惑や不自由をお掛けするので、工事の直前に告知されても困る場合もあるでしょう。
工事日程が確定したら、早めに挨拶を行っておく様にしましょう。
また、塗装業者が直接近隣の方々に挨拶を行う場合もありますが、そんな場合でも、施主として挨拶を行っておいた方が良いと思います。
挨拶を行う際には、工事の期間、休日作業の有無、作業時間、工事の内容の他、必要に応じて施工業者名と連絡先、工事車両の駐停車などの特別なお願い事項や注意事項についてご説明します。
事前に施主自ら挨拶を行うことで、多少の不便さや迷惑は許してもらえるケースがほとんどです。
>>外壁塗装の足場費用の相場は?高くなるケースや無料になるのかを紹介!
まとめ
足場の解体にかかる時間や注意点などを解説しました。
足場の解体にかかる時間は、3~4時間程度かかることが多いです。
しかし、建物が密集している、家の前の道路に駐車できないなどの理由で、足場の解体に時間がかかってしまうこともあります。
足場の解体はプロの職人が行えば、一般の方が思っているよりも短時間で完了してしまいます。
そしてきちんとルールを守って作業を行えば、事故が発生する可能性は極めて低くなります。
それでも万が一事故が発生してしまった場合に備えて、多くの塗装業者は保険に加入しています。