外壁塗装はある程度のまとまったお金が必要です。外壁塗装が必要だと感じながらも、すぐにお金を揃えられなかったり、想定以上の出費になってしまったりするケースも少なくありません。
しかし、外壁塗装はお金がない場合でも工夫をすれば十分に可能です。たとえば以下のようなケースに当てはまる場合は、それぞれの方法を検討してみてください。
→リフォームローンの利用、住宅ローンの活用、助成金・補助金の活用
2.台風の被害にあってしまって、ほかにもお金が必要なので外壁塗装に回す余裕がない
→助成金・補助金の活用、火災保険の活用
3.外壁塗装にかけるお金の余裕はないけど、ローンも組みたくない
→相見積もりをとる、地元の業者に依頼する、足場を必要とする工事を一緒に行う
本記事では、外壁塗装のお金がないときの対処法から、絶対にやってはいけないことまでを徹底解説します。
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監修者:外装劣化診断士 小林 成光
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
▼略歴・プロフィール |
外壁塗装の費用相場
外壁塗装を行う際の坪数別の費用相場は、以下の表の通りです。
延べ坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
---|---|---|
10坪 | 40㎡ | 70万円~80万円 |
20坪 | 79㎡ | 80万円~100万円 |
30坪 | 119㎡ | 90万円~110万円 |
35坪 | 139㎡ | 95万円~115万円 |
40坪 | 158㎡ | 100万円~120万円 |
50坪 | 198㎡ | 105万円~125万円 |
60坪 | 238㎡ | 120万円~140万円 |
データ出典:当サービス「ヌリカエ」2023年11月~2024年11月の1年間で、外壁塗装を施工した3,111件より
上記の表は外壁のみ実施した場合で、足場代や高圧洗浄代、雨樋やといった付帯部塗装まで含んだ総額の費用です。
費用相場を押さえることでローンを活用したり、助成金を活用したりしたら、どれくらい安くなるのかが明確になります。
費用相場は塗装面の面積差だったり、利用する塗料の違いだったり、外壁の状況によって変わってきますので、あくまでも参考程度に押さえておくとよいでしょう。外壁塗装を無料で行う方法も?
結論から言えば火災保険を適用できれば、無料で行える可能性があります。
しかし、火災保険の適用には詳細な条件があるため、自身の契約内容が適用条件を満たしているのか、きちんと確認する必要があります。
詳細については次章の「火災保険を利用する」を確認してみてください。
50万円で外壁塗装はどこまでできる?
前段の早見表の通り、10坪の外壁塗装の費用相場は70~80万円ほどです。一般的な30坪程度の住宅だと100万円前後を見込んでおくことになります。
しかし、そこまでの金額が用意できない場合でも外壁塗装は可能です。
たとえば50万円は用意できる場合、全体の補修ではなく部分補修であれば対応できます。具体的には以下の通りです。
部分修理項目 | 足場なし | 足場あり |
---|---|---|
ひび割れ | 約1万円~5万円 | 約1万円~50万円 |
コーキングの劣化 | 打ち替え:約900円~1,200円/㎡ ※既存コーキング撤去費用:約1万円~3万円 増し打ち:約500円~900/㎡ |
約15万円~20万円 |
カビ・コケの除去 | 約2万円~3万円 | 約8万円~20万円 |
チョーキング | 高圧洗浄費:約200円~500円/㎡ 塗装代:1,700~5,000円/㎡ |
業者と要相談 |
浮き・ふくらみ | 業者と要相談 | 業者と要相談 |
お金がなくても外壁塗装を行う7つの方法
外壁塗装をしたくてもお金がない場合は、以下の7つの方法を検討すること大切です。
お金なくても外壁塗装を行う方法①:リフォームローンを利用する
リフォームローンを利用することで、今現在にまとまったお金がなくても工事を実施できます。
借入金である以上は金利がかかってくるため、総額の支払い額は一括で支払いした場合よりも高くなることは留意しておきましょう。
ただし外壁塗装は劣化が進行すればするほど、修繕箇所が増えてしまい、費用も高額になってしまいます。
なおリフォームローンを利用することで、劣化が広がらないうちに対応ができるので、長期的な視点からコストを考えると、安く済むケースも少なくありません。
- 受け取れる金額は数十~数百万円以上の場合も
- ローンを希望する金額と本人の返済能力によって貸付額が決まる。
メリット
- 手元にまとまったお金がなくても工事を実施できる
- 月々の支払い金額が支払い金額が決まっているので管理しやすい
- 無担保で利用できるローンもある
注意点
- 金利の分だけ支払い総額は高くなる
- 住宅ローンと比べると返済期間が短く、利用限度額が低い
ローンの利用がおすすめな人
- 手元にまとまったお金がないが、すぐに外壁塗装をしたい人
外壁塗装のローン利用について、返済シミュレーションなどを確認したい方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
お金がなくても外壁塗装を行う方法②:住宅ローン減税を利用する
住宅ローン減税は外壁塗装に関する費用を直接安くするわけではありません。しかし、代わりに所得税の節税につながるため、トータルの支出金額を抑えることが可能です。
リフォームローンと似た商品と勘違いされがちですが、住宅ローンの方が金利が低かったり、変動金利と固定金利を選んだりできます。
利用には条件もあり、工事費用が100万円以上の場合に適用されるケースが多いです。外壁塗装の費用が高額な場合には、活用できないか検討してみてください。
- 外壁塗装費用が高額な場合に利用できる
- 審査に時間がかかる場合もある
メリット
- 所得税の節税につながる
- 変動金利や固定金利を選択できる
注意点
- 工事費用が高額な場合に限られる
- 外壁塗装料金が安くなるわけではない
ローンの利用がおすすめな人
- 外壁塗装以外も合わせたトータルコストを抑えたい人
お金がなくても外壁塗装を行う方法③:市町村の助成金・補助金を利用する
市区町村によっては、外壁塗装費用の一部に対して助成金・補助金を付与しています。
編集部の調査によると、リフォーム助成金制度を設けている自治体は全国の市区町村の3割ほどです。
あなたのお住まいの地域でも助成金や補助金の制度がないか、ぜひ確認してみてください。
- 助成金・補助金の支給額は10~20万円の自治体が多い
- 移住や多世代同居が重なる場合は30~50万円以上支給されることもある
一般的なリフォームを対象とした制度では、支給金額は施工費用の5~20%程度となっており、10~20万円程度の上限額が設定されていることがほとんどです。
外壁塗装の相場である70~90万円であれば、ほとんどケースで上限額まで届くため、実質的に10~20万円が支給額と考えてよいでしょう。
また、市町村外からの移住転入や、親子孫の3世代以上の同居を開始するためのリフォームを対象にした制度の場合、30~50万円以上が支給されることもあるため、支給額の増額が見込めないかを確認してみてください。
メリット
- 全国の市区町村の3割ほどが制度を設けている
- 上限金額まで利用できる可能性が高い
- 制度によっては支給額の増額が見込める
注意点
- 条件によっては利用できないケースもある
- 事前の申請など手間がかかる
- 地元の事業者を利用しなければ適用されないケースもある
以下に助成金や補助金を利用するまでの流れをご紹介します。
細かい流れは自治体によって変わる可能性があるため、必ず事前に確認するようしてください。
STEP | 誰が | 手順 |
---|---|---|
1 | 申請者(工事発注者) | 工事業者へ見積もり依頼 |
2 | 申請者(工事発注者) | 申請書を作成し、助成金を申請 |
3 | 各自治体 | 提出書類の審査・交付決定 |
4 | 申請者(工事発注者) | 工事業者と契約・外壁塗装工事開始 |
5 | 申請者(工事発注者) | 作業実績報告書・請求書の提出 |
6 | 申請者(工事発注者) | 助成金の受け取り |
あわせて東京都内で支給される助成金の例をご紹介します。
※詳細は各自治体の公式ホームページを参照ください。
- 対象工事:屋根、外壁の塗装、屋根の葺き替え ほか
- 助成金額:費用の20%(上限5万円)
- 参考:八王子市公式ホームページ
- 対象工事:高日射反射率塗装(屋根・外壁)、窓の断熱改修 ほか
- 助成金額:塗装面積(㎡)×1,000円(上限15万円)
- 参考:杉並区公式ホームページ
助成金の利用がおすすめな人
- 助成金が支給される自治体に住んでいる人
外壁塗装に助成金を出している市区町村のリストや、申請の条件・流れ・コツなどについては、以下の記事で解説しています。
お金がなくても外壁塗装を行う方法④:ハウスメーカーではなく地元業者に依頼する
外壁塗装の依頼先をハウスメーカーではなく、地元の業者に依頼先を切り替えることで工事費用を削減できます。
なぜならハウスメーカーに依頼をしても、実際の施工は下請け・孫請けの業者であることも少なくなく、仲介手数料などが余分にかかってくるからです。
地元業者であれば、こうした仲介手数料はかからないため、費用を抑えることにつながります。
例として、ハウスメーカーに依頼すると130万円~140万円必要とされた塗装工事が、地元業者に依頼するだけで100万円ほどになったケースもあります。
- 削減できる金額は数万~30万円以上の可能性も。
- 費用が大幅に削減される可能性も。
メリット
- 仲介手数料がかからず工事費用を抑えられる
- 地元の評判を落としたくないため、誠実な作業である可能性が高い
注意点
- 優良業者かの判断が難しい
- 繁忙期だとすぐに対応ができないケースもある
地元業者に依頼することがおすすめな人
- 外壁塗装を考えている人全員!
お金がなくても外壁塗装を行う方法⑤:相見積もりをとって金額を下げる
複数の業者から相見積もりをとることも有益です。
複数の業者の提示金額やプラン・担当者の人柄を比べることで、適切な工事を適正価格で提案してくれる業者に出会える確率が高まるためです。
- 下がる金額は数万~数十万円以上の可能性も。
- 他社の見積もりを提示して交渉することによって、金額は格段に下がりやすくなる。

外壁塗装は決まった定価のない工事のため、1社のみの見積もりで判断してしまうのはリスキーです。
ヌリカエでは、全国の優良業者にくわしい無料相談窓口 をご用意しています。
地域や建物の情報などの簡単な入力だけで工事の適正価格や対応できる業者を判定し、情報を受け取れる仕組みです。診断は無料で行えるため、気軽に利用してみてください。
メリット
- 工事費用が数十万下がる可能性もある
- 誠実な業者に出会える可能性が高まる
注意点
- 費用の安さだけにこだわらないようにする
- それぞれの業者に依頼する手間がかかる
相見積もりがおすすめな人
- 外壁塗装を考えている人全員!
お金がなくても外壁塗装を行う方法⑥:火災保険を利用する
- 免責金額は20万円ほどで設定されているケースが一般的。
- 外壁塗装はほとんどの場合で20万円を超えるため、問題なく利用できる。
免責金額を含む火災保険を適用するための条件としては、以下のようなものが挙げられます。
- 外壁・屋根の破損が災害によるものであること
- 被災から3年以内に申請を行うこと
- 損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること
火災保険の利用条件や申請の流れ、注意点などはこちらの記事で詳細に解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
メリット
- 自然災害が理由の場合は基本的に利用できる
注意点
- 自然災害に理由がない場合は利用ができない
- 満額の保険金が支給されるとは限らない
火災保険の利用がおすすめな人
- 災害が原因で外壁塗装が必要になった人
お金がなくても外壁塗装を行う方法⑦:足場を必要とする工事は一緒に行う
外壁塗装だけではなく、屋根塗装も同時に行うことも長期的にみると節約になります。
外壁塗装も屋根塗装も足場を必要とする工事になっており、2回にわけて行うことで、それぞれで足場代が必要です。
しかし、それぞれを同時に行うだけで足場代は1回分で済むため、約15~20万円ほどお得になります。
もちろんすぐにお金が用意できない場合は、料金が加算されてしまうため難しいかもしれませんが、長期的なトータルコストを考えるとひとつの方法です。
メリット
- 長期的なトータルコストを節約できる
- 外壁塗装、屋根塗装工事が1回で済む
注意点
- 現時点で外壁塗装、屋根塗装分のお金が必要
足場を必要する工事を一緒に行うのがおすすめな人
- 長期的なトータルコストを節約したい人
お金がなくても外壁塗装を安くするその他の方法
前章で紹介した5つに加えて、以下の3つの方法は比較的取り組みやすいため、あわせて確認してみてください。
- 夏・冬に依頼する
- 値引き交渉をする
- 日常的に清掃を行う
夏・冬に依頼する
夏・冬に依頼することによって、施工の費用を5万円ほど下げられる可能性があります。
夏は梅雨の雨、冬は寒さによる結露の発生などにより塗料が塗れず、工期が伸びやすいからです。
夏・冬は閑散期にあたり、業者としても仕事が入りづらいため、値下げによる対応を行うケースも少なくありません。
値引き交渉をする
外壁塗装においては、値引き交渉に対応してもらえることが多々あります。
工事総額にもよりますが、全体の5~10%、金額にして3~5万円の値引きであれな対応するケースも少なくありません。
外壁塗装は相見積もりをとることがほとんどのため、「あと3万円安くしてくれたらこの場で御社に決める!」などの交渉は頻繁に行われています。
しかし数回にわたって交渉や強引な値引き交渉をしてしまうと、業者の心象を悪くするため適度に抑えておくことが大切です。
日常的に清掃を行う
日常的に清掃することで外壁塗装の費用を抑えられる可能性が高まります。
なぜなら清掃が行き届いていることで、コケや藻を落とす高圧洗浄などが不要になるケースがあるからです。
作業工程が削減されるため、不要となった工程の費用が浮き、数万円ほどの節約につながるケースもあります。
ただし屋根などの高所の清掃は危険を伴うため、安全の範囲で行うことが大切です。
外壁塗装のお金がない時に制度を活用した事例
実際に金額を安くできた事例として、以下のケースの口コミなどを紹介します。
- 火災保険を活用した事例
- ローンを活用した事例
- 助成金を活用した事例
- 相見積もりを活用した事例
火災保険を活用した事例
屋根、外壁の劣化のため、塗装依頼をした。特に屋根は台風被害があり、火災保険を請求した。
・・・
火災保険請求手続きをして頂いた事もあり、こちらの希望に添って進めてもらった。
火災保険や地震保険の利用を提案してくれて、価格を押さえることができた。
台風等の災害による劣化の場合は火災保険を請求できるケースがほとんどのようです。
また、火災保険を利用する旨を業者へ事前に伝えておくことでスムーズにやり取りをできたり、相談に乗ってもらえたりできます。
火災保険の利用を検討している場合は、業者への相談を忘れずに行ってみてください。
ローンを活用した事例
ローンの手続きもスムーズに行ってくれた
・・・
対応者がとても対応が親切、丁寧、説明も分かりやすかった
提携ローンが低利で利用できた
ローンを使用した場合も、業者側にローン利用を検討していることを伝えておくことで、手続きなどについて相談に乗ってもらえるケースが多いようです。
また、場合によっては提携しているローンを紹介してもらえる場合もあるため、利用前に相談しておくことがおすすめです。
助成金を活用した事例
市内で助成金を申請して受領されればMAX200千円補助して貰えると丁寧に説明してくれました
助成金を受ける為の塗料の内容や工事内容や修繕箇所など詳しく教えて下さいました
助成金の申請基準は地域によって異なるため、業者に相談することで詳細を教えてもらうことも可能です。
相見積もりを活用した事例
飛び込みで別の業者が塗装の劣化を指摘、塗り替えを進めてきたが適正価格を知るため相見積もりを取った。
飛び込み業者の見積もりは180万で、いますぐ契約すれば30万値引きするというものでした。
・・・
相見積もりした5社の中で最も廉価であった。飛び込み業者の提示価格の半値。
飛び込みの訪問販売をきっかけに外壁塗装を検討し、相見積もりを実施したことで、飛び込み業者が提示した金額の半分で施工を実現した事例です。
相見積もりをとらなければ、本当は必要のない費用を払ってしまっていたため、相見積もりをせずに施工を進めてしまうと損をしてしまう可能性があることがわかります。
外壁塗装のお金がないからとやってはいけないこと【絶対にNG】
外壁塗装でお金がない場合でも、以下の対処法は大きな損害につながる可能性が高いためおすすめしません。
- そのまま放置すると費用はさらにかかる
- DIYで外壁塗装をすると技術不足で損をする
- 低グレードの安い塗料を使うと長期的に損をする
- 相場より格安な業者に依頼するとトラブルになる
そのまま放置すると費用はさらにかかる
外壁塗装を行わずに放置すると、ヒビ割れや剥がれなどの劣化が進行します。劣化が進行してしまうと、劣化箇所から外壁内部に雨水が入り込み、雨漏りやカビ発生の原因になってしまいます。
最悪の場合、家の構造体が腐敗して大規模修繕が必要になるでしょう。外壁塗装であれば数十万円の出費ですが、大規模修繕では数百万円かかるケースも少なくありません。
また雨漏りで家の構造体が腐敗すると、湿った木材を好むシロアリの発生原因にもなります。

シロアリの駆除費用は約10万はかかるうえに、食害で柱が傷むと建物が空洞化が進み、地震のときに倒壊リスクも高まります。
外壁塗装は必要なタイミングで先延ばしは避けるようにしてください。
DIYで外壁塗装をすると技術不足で損をする
DIYで対応した場合、誤った方法で塗装になってしまうケースは多々あります
誤った塗装をしてしまうと十分な耐久性を発揮できず、早い段階で業者に依頼することになります。業者への追加依頼になってしまうと手間や費用が嵩んでしまいます。
また、2階や3階など高所部分の塗装が必要な場合、経験豊富な塗装業者であっても安全性を確保するための「足場」を必ず設置します。

一般的なハシゴや脚立では、十分な高さが補填できず、無理に高い部分を塗装しようとすると落下の可能性が高まり、非常に危険です。
安全性の観点からもDIYでの対応は避けるようにしてください。
低グレードの安い塗料を使うと長期的に損をする
低グレードの安い塗料は避け、可能であればシリコン塗料以上、予算が厳しくてもウレタン塗料を使いましょう。
グレード | 塗料の種類 | 耐用年数 | 外壁塗装相場(*) |
---|---|---|---|
低 | アクリル | 5~7年 | 50~70万 |
↓ | ウレタン | 7~10年 | 60~80万 |
↓ | シリコン | 10~15年 | 75~100万 |
↓ | フッ素 | 15年~20年 | 90~110万 |
高 | 無機 | 25年~30年 | 100~120万 |
*一般的な30坪住宅の場合。塗料代を含めた総費用で記載。
安い塗料は外壁塗装費用を抑えられますが、塗り直し頻度が高くなってしまい、長期的なコストが膨らんでしまうことがデメリットです。
たとえば15年単位で考えるとシリコン塗料であれば、1回の塗装で済むため、費用は75~100万が見込みになります。一方でアクリル塗料だと2回の塗装が必要のため、あわせて100~140万の費用を見込む必要があります。
トータルで見ると、数十万円以上の差が出るため、短期的ではなく長期的な視点から塗料を選定することが大切です。
相場より格安な業者に依頼するとトラブルになる
相場より数十万円安い提示をしてきた業者は依頼しないことが大切です。なぜなら悪徳業者によるぼったくり・必要な工程カットの可能性が高いからです。こうした業者に依頼してしまうと、適切な塗装をしてもらえる可能性は低く、近いうちに塗装のやり直しが発生し費用がかさんでしまいます。
なお値引きを提案された場合は、総費用の10%が目安となります。費用相場よりも明らかに安価な提示の場合は、別業者を選択しましょう。
外壁塗装のお金がない時についてのまとめ
外壁塗装を考えているのにお金がない場合は、「リフォームローンを利用する」「住宅ローン減税を利用する」「市町村の助成金を・補助金を利用する」「ハウスメーカーではなく地元の業者に依頼する」「相見積もりをとって金額を下げる」「火災保険を利用する」「足場を必要とする工事は一緒に行う」の7点を検討してみましょう。
あわせて夏や冬に依頼したり、やってはいけないことを確認したりすることが大切です。
お金がない場合も慌てず、工面する方法などを一つひとつ確認することで結果的にお得に早く対応することにつながります。ぜひ、本記事を参考に外壁塗装を進めてみてください。


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