家の外壁を決めるときには「丈夫さ」や「機能」だけでなく、「おしゃれさ」もこだわりたいですよね。
本記事では、毎日多数の住宅写真を見ている筆者が「これはおしゃれだ!」「自分なら真似したい!」と思った施工事例をイメージ別に分けて多数ご紹介します!
- かわいい・ポップ・アート風…など「個性的」なデザイン例
- 品のある・上質・海外風…など「高級感」があるデザイン例
- 外壁の色や素材を決める前に知っておきたい注意点
全国のおしゃれな住宅のデザイン事例を、「なぜそれがおしゃれに見えるか?」というエッセンスも抜き出しつつ解説していますので、外壁塗装や外壁材選びにぜひお役立てください。
個性的でおしゃれな外壁 30選
「個性的な外壁」とは、よく見かけるような家ではなく、ご近所とかぶらない自分らしさが表現できる外壁としました。
色・素材を問わず、『おっ!』と目を引かれる印象深さのある外壁の家をおしゃれな施工例として厳選しています。
さっそく、家の写真とおしゃれのポイントを見ていきましょう。
ブルーグレー×白×赤のワンポイント
横ボーダー柄のブルーグレーの中に、明るいトゥルーレッドが映える住宅。
色の相性・バランスがとにかく完璧でおしゃれ。編集部が収集した事例のなかでもかなり人気の事例です。
ドア周りのホワイトの領域は、ブルーとレッドの境界を引き締めるセパレーションカラーの役割を果たしています。
白×黒のツートン×赤のワンポイント
ハッキリした白と黒の外壁に、窓などの幅に合わせて鮮やかな赤をポイントカラーとして使用した外壁です。
モノトーンの中にワンポイントだけ変化を加えることで、彩色は少ないにも関わらず強い個性を出すことに成功しています。
白ベース×ライトグレー
玄関側の外壁から開口部をなくし、人目に触れる部分はほとんど白一色となるよう計算されたデザインの家。
少し奥まった部分はライトグレーで塗装し、白さがより際立つだけでなく、建物に立体感も生まれています。
黒(ツヤ消し)ベース×赤茶色
わずかに玄関や軒天に赤茶色が使われる以外、外壁はほぼ全面ツヤ消しブラックで塗装。
ほぼ黒一色であるにも関わらず、光沢と色の相性のおかげでポップなかわいらしさも感じられます。
白ベースの外壁×木目のワンポイント
キューブ状のシルエットの住宅の一角を、赤みのはっきりとした明るい木目で彩ったデザイン。
ベースカラーが白なため、個性的になりすぎず悪目立ちしません。境界に濃いネイビーブルーをセパレートカラーとして使っているのもおしゃれです。
白×黒が半分ずつのツートン外壁
こちらもキューブ型のモダンな住宅。左側が黒、右側が白の同比率のツートンカラーで仕上げた外壁です。
外壁材のテクスチャ(表面の質感)も、左右で違うものを使用しているのもポイント。
白×黒のチェックパターン外壁
外壁側面のチェック柄のインパクトが強い、なんとも個性的な住宅。
チェック部分は、同製品の白と黒の色違い品を張り分けてデザインしています。
和風×白×黒ツートン
白をベースに、出っ張った部分などは黒で塗り分けたツートン外壁。
屋根や扉の素材からは和風な印象、チェック柄のような色の外壁からは洋風な印象を受ける、思わぬ組み合わせがうまく行った例でしょう。
白×青のツートンのセミ平屋
こちらも左右ほぼ同比率のツートン外壁。ホワイトとネイビーブルーの取り合わせが非常にさわやかな、流行りの「セミ平屋」です。
屋根を白で塗装しているのが大変珍しく、白とネイビー以外の2色に絞って個性を際立たせています。
米国風×レンガ調ベージュの外壁
外壁全体にレンガ調のサイディングを使用した、アメリカンスタイルの住宅。
明るいオレンジベージュが、暗めのブルーグリーンで塗装された大きい三角屋根とよくマッチしています。
北欧風×白×青緑ツートン
1階を白、2階を明るいブルーグリーンで塗装しためずらしい北欧テイストの外壁。
屋根下の飾りと窓枠にも白を使い、単純なツートンカラーとは一味違うデザインのリズムを生み出しています。
白ベース×木目調のモダンな外壁
白い直方体の角を切り取って玄関にしたような、おしゃれなモダンデザインの住宅。
外壁表面の白さを維持するため、セルフクリーニング機能のあるサイディングを選んでいます。
白ベースのみのシンメトリックな外壁

全面を白一色で塗装した外壁。
規則的な窓の形状と位置、左右対称な建物の形を活かし、色はごくシンプルにおさえることでモダンで個性的な印象づくりに成功しています。
シルバー×ホワイトの素材違い外壁
玄関を含む手前側にはシルバーの金属系サイディングを、奥側をアイボリーに近いホワイトの素材を使い分けた外壁です。
メタリックな部分とやさしいアイボリーの部分の素材のメリハリが効いています。
金属部分が冷たい印象になりすぎないよう、円弧状に丸い窓をあしらってやわらかい雰囲気を足しているのも上級テクです。
ブルー×ゴールドのメタリックな外壁
ブルーメタリックとゴールドの2色を使った、金属系サイディングの外壁です。
同じボーダー柄を色違いで使い、コンテナのような未来的なイメージの住宅に仕上がっています。
木目×黒のツートン外壁
日の当たる正面に明るいブラウンの木目調、側面に石積柄のツヤありブラックを使用したデザイン。
黒・茶色ともに外壁の色としては定番ですが、模様を工夫することで単色では出せない個性とおしゃれさを強く感じます。
黄色ベース×黒

材木の質感のある明るい黄色と、急勾配で大きい黒い屋根を組み合わせて完成。
ひとつ間違えると注意看板のようになってしまうため、かなり上級者向けのデザインです。
緑ベース×木目のワンポイントの外壁
モスグリーンの金属系サイディングと、ドアとその上の格子に使われた木材の相性が素敵な外壁。
地味めなカラーでも、ほぼ正方形の幾何学的な形状とメタリックな素材のおかげで、モダンでおしゃれな存在感を放っています。
明るいブラウン×ホワイト

濃くて明るいブラウンで全体を塗装し、窓枠や扉、屋根の破風に使ったホワイトで引き締め効果を出しています。
屋根には同系色である焦げ茶色を使用し、お菓子のようなかわいらしさと、欧風のクラシックな雰囲気の両立に成功しています。
明るいブルー×ホワイト

「鮮やかな色×白のセパレーション」の例をもうひとつ。
単独では目立ちすぎる明るいブルーを、付帯部分のホワイトでしっかり引き締めたデザイン。おしゃれかつ威厳のある雰囲気が感じられます。
明るいブルー×ホワイト(連棟)

形状の違う建物で、上記よりさらに明るいブルーを使用した例。
晴天によく映える、個性的で爽やかなイメージになりました。
黒×木目×ライトベージュのマルチカラー外壁
焼き杉のようなブラックの外壁材や、玄関や2階にあしらわれた木の格子が、和の雰囲気を醸成。
素材の張り分け方が大胆なので、直線的でモダンな印象も同時に与えています。
ブルー×ブラウンのツートン外壁
1階の手前とベランダに明るいブラウン、1階の奥と2階部分にブルーの金属系サイディングを組み合わせた一戸建て。
鮮やかな色同士の組み合わせは本来ご法度ですが、どちらもアースカラーに属するのでギリギリ奇抜になりすぎず、ポップで個性的にまとまっています。
ホワイト×木目調のツートン外壁
水平な溝の入ったホワイトの外壁をベースに、明るい木目板調のサイディングもたっぷり使用した事例。
木目のプリントがリアルで、張り方も左右対処になるよう計算されているなため、木の温かみだけでなくアートのような存在感も感じられます。
グレー×木目調のツートン外壁
グレーをベースに、住宅の一面のみをアンバーウッドの外壁材で仕上げた住宅。
建物のもともとの直線的な形状を活かし、2種類の外壁材の色・質感の違いを広い平面で魅せるよう計算されています。
「グレーの外壁塗装」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「グレーの外壁塗装の事例集!単色・ツートン両対応。色選びのコツも!」
全面ツヤありブラックの外壁
外壁をブラックのみで塗装した一戸建てです。
木材調サイディングのナチュラルな雰囲気が黒の威圧感を緩和し、おしゃれにまとめています。
全面ライトベージュの外壁
通りから見える面に窓をなくし、まるで直方体のオブジェのように見えるデザインの外壁。
ベージュは外壁塗装ではありふれた色ですが、幾何学的な形状のおかげで、個性の際立つおしゃれな外見に仕上がっています。
全面ホワイトのミニマルな外壁
とことんまで装飾性を削ぎ落とした、先鋭的なミニマルデザインの家。
コンクリートデザインのサイディング材とほぼ立方体の形状から、未来的なおしゃれさを印象付けます。
外壁・屋根ともにオールホワイトの住宅
外壁だけでなく、屋根もはっきりしたホワイトで塗装した平屋住宅。
小さくて狭そうな印象は見事に払拭され、おしゃれでセンスの良い人が住んでいるイメージが湧いてきます。
白ベース×ライトオレンジ
外壁は全面をプレーンな白で塗装し、屋根の明るいオレンジを目立たせてセンスよくポップな雰囲気に仕上げた家。
オレンジ以外に、明るい黄緑なども合うでしょう。
高級感があっておしゃれな外壁 20選
事例の選択にあたり、「高級感があっておしゃれな外壁」とは、素材の質感・色のチョイスと組み合わせなどに「上質感・優雅さ」を感じられるものと定めました。
「個性的でおしゃれな外壁」と同じく、外装材メーカーのサンプルや、プロ用の建築素材サイトから洗練されたおすすめの事例を選び出しました。
フラットな白の外壁
くすみのない明るいホワイトの外壁が、清潔で開放的な印象の一軒。
車の色も、家に合わせて白にしたのでしょう。住んでいる方は、かなりおしゃれを極めているようです。
打ちっぱなしコンクリート風の外壁
コンクリート打ちっぱなしの部分と、グレーの外装材を組み合わせて使用した外壁。
外壁は、一部コンクリート風デザインのサイディングを使用しているため、木造のお宅でも一部再現可能です。
黒ベース×グレーの外壁
光沢のある黒い石積柄の外壁材が、高級感・重厚感を強く印象づける住宅。
黒づくめでやや威圧的なイメージから、堅牢で防犯にも強そうな家です。
ダークブラウンの木質系サイディングの外壁
天然木で作られた外壁に築14年目でステイン塗装を施し、渋さがグッと増した住宅。
窯業系や金属系のものより高価な木質系サイディングを全面に使用しています。
黒×木材のワンポイント
外壁とシャッターを光沢のある黒で塗装し、バルコニーの手すりと1階の一部に赤茶色のウッド素材を使用。
「黒いメタリックな外壁」と「木材・木目のワンポイント」は、どんな家でも手軽に高級感が出せる、いま人気の組み合わせです。
黒ベース×木目ワンポイントの外壁
こちらも、黒い外壁と一箇所だけに使用された木材がよくマッチした住宅。
ブラックの部分にも木材調のサイディングを使用し、素材に統一感を与えています。流行中の片流れ屋根もおしゃれポイントです。
黒ベース×木目のキューブ型住宅
流行のモダンデザインから、黒×木材の例をさらにもうひとつ。
手すりやフェンスはブラック、通りと反対側の外壁を木目調にして、木を前面に出すよりもシックに仕上がっています。
杉板風×塗り壁風の外壁
1階に杉板調のブラウンのサイディング、2階に左官仕上げ調のホワイトのサイディングをそれぞれ使用し、伝統的な和のイメージでとことん仕上げた住宅。
ちなみに、高級感の中心を担う瓦屋根は、自然石の風合いを再現した軽量セメント製の屋根材です。
石柄ホワイト×無地ホワイトの外壁
玄関とピロティーのエリアは白い石積柄のサイディング、奥のリビング等のあるエリアは塗り壁調の白のサイディングを使用。
とくに白を基調としたレンガ模様と、南欧風のオレンジの屋根がよく合っています。
レンガ調ブラウンの外壁
外壁をすべてアンティークなレンガ調のサイディング一種類で統一した住宅。
ヨーロッパの古城を思わせる存在感のある家になりました。
赤レンガ調の外壁
上の例よりも赤みの強いレンガ調のデザイン例。
高級感だけでなく、こげ茶色のレンガよりも親しみやすさが増しているのがポイントです。
黄色レンガ調の外壁

全面レンガ調の外壁の施工例をさらにもうひとつ。
イエローに近いレンガを使用し、優しくナチュラルな雰囲気がもっとも強まっています。2階正面だけ3種類のレンガを使っているのもおしゃれです。
白ベース×グリーンのライン入り外壁
ややベージュがかった板材調の外壁と、1階と2階の境界に入ったグリーンのラインがおしゃれな洋風の住宅。
外壁のライン、玄関ドア、屋根、ウォールアクセサリーの色がグリーンで統一されており、住人のセンスが感じられます。
ダークブラウン×ライトブラウンの外壁
ツヤ消しカラーのダークブラウンの外壁と、玄関まわりの明るい茶色のメリハリが美しい住宅。
色の相性からくるシックさに加えて、横張りの材木調のデザインで統一したことで、別荘ロッジのような非日常感がおしゃれです。
アイボリー×白の外壁

建物正面にアイボリー、その他の面にホワイトを使用した大きめの住宅。
屋根には流行の陸屋根(フラットルーフ)を採用し、おしゃれなだけでなくラグジュアリーな雰囲気が漂います。
無地ベージュ×ベージュタイル張りの外壁
継ぎ目のない滑らかな部分と、タイル張りの重厚な部分、ふたつのベージュ色の質感が高級感を醸し出す一戸建て。
屋根と玄関ドアの色をブラックで合わせているのもポイントです。
白ベース×ベージュ

白を基調に、ところどころ凹凸の大きいベージュ色の外壁材を使用。
ブラウンの屋根が、ナチュラルで落ち着きのある雰囲気の醸成に成功しています。
ベージュタイル×白
ベージュ色のタイルをベースに、白でT字型のラインをあらわした外壁。
セパレーションカラーにグレーを使用し、落ち着いた色使いのなかにも組み合わさった図形のような面白みがあります。
グレー×白のセパレーションカラー

外壁にはやや赤みがかったグレーを使用し、屋根もほぼ同じ濃さのグレーで揃えました。
屋根の破風(端の正面を向いた部分)や窓枠、柱にはセパレーションカラーとしてホワイトを使用し、全体の引き締めとアメリカンで格調のある雰囲気を出しています。
鏡面仕上げのブルーの外壁
装飾がほとんどないフラットな外壁、正方形に近い形状、鏡面仕上げの質感など、美意識と予算の充実が強く感じられるデザインです。
全面が明るいブルー色という本来高級さを感じにくい色を使っていますが、ラグジュアリーに仕上がっています。
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外壁のデザインスタイルは7種類
おしゃれな家の施工事例を、現在流行の7スタイルに分類しました。
各スタイルの事例に特化した特設ページもご用意しています。
ツートンスタイル
外壁を2色に塗り分けるデザイン。
トーンの近い色同士を使うと穏やかに、メリハリのきいた色を使うとシャープな印象になります。
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木目調スタイル
全体ないし部分的に木目柄の外壁材をとりいれるデザイン。
ログハウスのような落ち着く家だけでなく、実は前衛的な家にも近づけることが出来ます。
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モダンスタイル
直線的な形状、無機質感のある色が特徴のスタイリッシュなデザイン。
決して派手ではないのに存在感のある、アートのような雰囲気が人気です。
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和風スタイル
瓦や木材など和の素材を使いつつ、現代的な形状や色使いをとりいれたデザイン。
屋根材が瓦の家ならぜひ挑戦したいスタイルです。
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洋風スタイル
レンガ調、アスファルトシングルの屋根材、上品なカラーなど、格調を感じる装飾的な意匠。
近年の北欧インテリアブームから、外壁のデザインとしても大人気です。
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「アスファルトシングル」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「アスファルトシングルとはどんな屋根?特徴・費用・メンテナンス方法を解説」
クールスタイル
ダークカラーや光沢感のある素材を取り入れることの多い、「かっこいい」と言えばのデザイン。
黒やツヤのある外壁は、クールさだけでなく高級感も与えることができます。
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ナチュラルスタイル
ベージュやホワイト、アースカラーなどの色、石・木・レンガなどの柄をうまく組み合わせたデザイン。
周囲の景観とも馴染みやすく、住んでいて居心地の良さを感じる家になるでしょう。
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外壁材の種類とデザイン・選び方
家の印象は、色だけでなく外壁の素材や柄にも左右されます。
本章では、代表的な外壁材とデザインのサンプルをまとめました。
7種類の外壁材のデザインと特徴
素材の外見と、知っておきたい性能・特徴は次のとおりです。
▼外壁材の名称をクリック/タップすると、詳しく解説した別ページヘジャンプします。
外壁の素材 | デザイン | 特徴 |
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窯業系サイディング | ![]() |
デザイン種類が豊富。洋風、和風、ナチュラル、クールなど様々なスタイルに対応 |
金属系サイディング | ![]() |
メタリックな質感。モダン、クール系のスタイル向き |
樹脂系サイディング | ![]() |
薄くて軽く、色あせしにくい。淡い色が多い。洋風・ナチュラル向き |
木質系サイディング | ![]() |
天然の木を使用。ナチュラルで温かみのある印象に仕上がる |
モルタル | ![]() |
表面の仕上げ塗材の選び方により色・質感の自由度が高い。どんなスタイルにも |
タイル | ![]() |
高級感を醸し出せる。メンテナンスの手間が少ない。洋風・ナチュラル向き |
ALC | ![]() |
白~グレーの外見。耐久性は高いがデザインの幅は狭い |
「窯業系サイディング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「窯業系サイディングとは?メリットとデメリット、費用やデザインを比較!」
「金属系サイディング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「金属サイディングの人気製品と選び方のススメ。特有の注意点まで解説します!」
「外壁タイル」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁タイルの種類とデザインまとめ。メーカー別おすすめ製品も紹介」
イメージ別の外壁の柄の選び方
シンプルな外壁にしたい方
たとえば、刷毛引き調のテクスチャーなどのプレーン柄や、シンプルですっきりとしたストライプ柄などは、主張が少なく、全面や広い面積に使用するベースの柄として最適です。
優しく温かみのある外壁にしたい方
ナチュラルな雰囲気や、和モダンスタイルにしたい場合は、木目をイメージした柄を使用することで、あたたかみのある自然な風合いに仕上がります。
高級感・重厚感のある外壁にしたい形
重厚感があり印象に残る外観づくりにこだわるなら、ストーン柄やタイル柄、レンガ柄を使って、存在感をアピールしましょう。
外壁材の選び方によって、デザインだけでなく耐用年数やメンテナンス周期も変わってきます。
素材の性能と自分の好きな色・柄の兼ね合いを考え、後悔のない素材選びをしましょう。
「外壁材ごとの色選びのコツ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ガルバリウム鋼板の色は結局どれがいい?見本とオススメを紹介!」
>>「外壁の人気色ランキングは?色別で代表製品もご紹介」
「外壁材の種類」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁材の種類は結局どれがいい?人気の外壁材ベスト3を公開」
外壁のデザインを決める際の4つの注意
外壁をおしゃれにすることにこだわり過ぎると、思いもよらない落とし穴に陥ってしまう場合があります。次の4つのケースに注意しましょう。
①カラーシミュレーションは参考程度に使用
カラーシミュレーションは、使用者のパソコンやスマートフォンの画面によって色の見え方が変わってくるため、実際に完成した外壁とイメージが違ってしまう場合があります。
また、室内の蛍光灯の下でみた場合と異なり、屋外の太陽の光の下で見た建物の印象は、陰影がでることによって差が出てしまいます。
カラーシミュレーションは、大体のイメージや色を検討する程度に使用するのがよいでしょう。
「カラーシミュレーション」や「色見本」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「納得いく色の組み合わせが見つかる、外壁塗装カラーシミュレーションの使い方」
>>「外壁塗装の色見本の種類と活用法。塗装後の建物との比較も!」
②色数は多くても3色以内
外壁に使用する色は基本は2色、多くても3色におさえるほうがよいでしょう。
4色以上の色を使うと、ほぼ確実にまとまりがなくなり、落ち着きのない印象の外壁になってしまいます。
③汚れの目立ちやすさも考える
汚れがついているのが分かると、おしゃれな印象は下がります。
人気カラーの白や黒は、実は最も汚れが目立ちやすい色です。
外壁につく汚れの多くは白や黒っぽい色をしています。
そのため外壁にハッキリとした白や黒を選ぶと、反対色の汚れが付着したときに目立ってしまうのです。
④周囲の家との調和を意識
こだわった末にイメージ通りのおしゃれな外壁を手に入れたものの、近隣の住宅から浮いてしまった…。
こんな場合、程度によっては近隣住人とのトラブルに発展する可能性もあります。
家のデザイン決めでは、ただ自分の好きな色・柄・レイアウトを押し通すのではなく、周りの雰囲気に合わせることも大切です。
方法としては、自宅と同視界に入る周囲の写真を何枚か撮影し、それを見ながら外壁の色や柄を選べば失敗しにくいでしょう。