新築・リフォームともに人気が高まっている外壁材が金属サイディングです。
ほかの外壁材よりも高価であるものの、耐震性が高く建物への負担も少ないことから、多くの住宅で取り入れられています。-
本記事では、金属サイディングの特徴や種類メリット、デメリットを解説し、実際の施工事例もあわせて紹介します。
金属サイディングとは?
金属サイディングとは「金属製の外壁パネル材」のことです。
0.3㎜の程度の薄い金属板の裏に断熱材が付けられている構成となっており、1枚当たり約4㎡×40㎝のサイズになっています。金属サイディングは非常に軽量で、柱など建物に加える負荷を軽減できるのが特徴です。重さはモルタルの1/10しかない金属サイディングもあり、地震発生時に建物への影響を抑える耐震性も高くなっています。
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人気の理由として、軽量かつ安価であることや、ほかのサイディング材には含まれているセメント材を含んでいないことが挙げられます。
金属サイディングの横張り・縦張りの違い
金属サイディングには「横張り」「縦張り」の2種類の張り方があります。
横張りと縦張りは、それぞれのデザインはもちろんのこと、特徴も変わってきます。機能差は以下の表の通りです。
比較項目 | 横張り | 縦張り |
---|---|---|
画像 |
画像出展:Wall the best |
![]() 画像出展:ガイソー金沢店 |
銅縁 | 縦銅縁 | 横銅縁 |
施工性 | 〇 | △ |
通気性 | 〇 | △ |
排水性 | 〇 | △ |
ほかのサイディング材との違い
金属サイディングと比較されるサイディング材として「窯業系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂サイディング」が挙げられます。
それぞれの特徴や耐用年数の違いは、以下の表の通りです。
種類 | 特徴 | 耐用年数 | メンテナンス時期 | ㎡あたりの材料費 |
---|---|---|---|---|
金属サイディング |
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約20~40年 | 約10~15年に一度 | 約3,000~9,000円/㎡ |
窯業系サイディング |
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約20~30年 | 約7~8年に一度 | 約4,000~5,000円/㎡ |
木質系サイディング |
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約15~25年 | 約3~10年に一度 | 約6,000~10,000円/㎡ |
樹脂サイディング |
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約20~30年 | 約10~30年に一度 | 約8,000~10,000円/㎡ |
金属サイディングの商品【メーカー別】
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人気の高い4つのメーカーの金属サイディングの商品を紹介 していきます。
メーカー | 特徴 | 主力商品 |
---|---|---|
ケイミュー | 深掘りのデザインが特徴で、色褪せを長時間防ぐ | シンプルシリーズH |
ニチハ | 軽量かつ耐久性が高く、デザイン性も豊富 | センターサイディング |
旭トステム外装 | 耐震性や耐凍害性、耐熱性に優れる | Danサイディング |
YKKAP | 外装材の中で最も軽く、錆びにくい素材で海岸部で人気 | アルカベール アイアンベール |
ケイミューの金属サイディング
ケイミューの金属サイディングは、すべての商品が「遮熱性フッ素焼付塗装」または「遮熱・高耐候ポリエステル塗装」が施されているため、色褪せをしにくいのが特徴です。
デザインも和風から洋風まで豊富な種類が揃っているため、好みにあったサイディング材が見つかりやすいでしょう。

代表的な商品である「シンプルシリーズ」には、流れるような真っ直ぐな直線が特徴的な「スタイリッシュラインH」から波のようなラインが特徴の「ブリオウェーブH」まで、幅広いです。
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カラーバリエーションも豊富なので、好みのデザインと好みの色を選択できます。
ニチハの金属サイディング
ニチハの金属サイディングは厚みが18mmと、ほかのメーカーのサイディング材よりも厚いのが特徴です。この暑さによって高い断熱性と遮音性を実現しています。
代表的な商品であるセンターサイディングは、素材感を表現した柄を実現させるなど、建物にあわせたデザインが揃っています。

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メタルガード光シリーズやiシリーズ、プレミアムシリーズなどそれぞれ特徴をもった商品を展開しているので、ぜひ覗いてみてください。
旭トステム外装の金属サイディング
旭トステム外装は「クリアフレーム工法」を用いた金属サイディングを取り揃えており、すっきりとした印象を与える外観にしたい人におすすめです。
特注寸法に対応しているため、新築、リフォーム問わず対応が可能なのも嬉しい点です。重量は窯業系サイディングの1/4となっており、非常に軽い素材になっています。

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代表的な商品であるDanサイディングは「深絞り」「ニュースタンダード」「スタンダード」のシリーズを展開しています。
YKKAPの金属サイディング
YKKAPではガルバリウム鋼板を利用した「アイアンベール」や、アルミ製の外装材を利用した「アルカベール」を展開しています。
アルカベールは錆びにくい素材を採用しており、沿岸部など金属サイディングを採用するには難しい環境でも利用している人が多くいるのが特徴です。

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トレンドを抑えたデザインや色が豊富なため、モダンな印象やシンプルな印象など、さまざまなニーズに応えられます。
金属サイディングの種類
金属サイディングには「ガルバリウム鋼板」「トタン」「ステンレス鋼板」「アルミサイディング」という4つの種類があり、それぞれにデザイン性・機能性・コスト・耐用年数といった違いがあります。
それぞれの種類の比較は以下の表の通りです。
種類 | デザイン性 | 機能性 | 初期コスト | メンテナンスコスト |
---|---|---|---|---|
ガルバリウム鋼板 | ◎ | ○ | 〇 | 〇 |
トタン | △ | △ | ◎ | × |
ステンレス鋼板 | 〇 | ◎ | × | ◎ |
アルミサイディング | 〇 | 〇 | △ | × |
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、亜鉛とアルミの合金でメッキ加工をしたものです。
金属サイディングの中で、もっとも普及率が高い建材となっており、錆びにくく長持ちするのが特徴です。とくに屋根材においては2017年以降、新築・リフォーム共に多く利用されています。
ガルバリウム鋼板のメリット
- ① シンプルなデザインからスタイリッシュなデザインまで選択肢が豊富
- ② 木造住宅に適しており、耐震性が高い
- ③ 遮音性に優れている
- ④メンテンナス性に優れている
ガルバリウム鋼板のデメリット
- ① コストが割高になるケースもある
- ② 周辺環境の影響を受けやすい
- ③ 専門性が高いため、対応できる業者が限られる
ガルバリウム鋼板を活用した施工事例①
瓦屋根の雨漏りに悩んでいたため、瓦を撤去しガルバリウム銅板の屋根に葺き替えを行った事例です。
瓦から金属サイディングとしたことで、シンプルでスタイリッシュなデザインになりました。
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ガルバリウム銅板は、金属サイディングの中でも耐震性に優れているため、耐震性が向上したと満足した声をいただいています。
リフォーム費用 | 250万円~300万円 |
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施工期間 | 4日 |
築年数 | 35年 |
ガルバリウム銅板を用いた施工事例②
アパートで外壁・屋根の塗装をガルバリウム鋼板を用いて行った事例です。
外壁のサイディングに使用した金属サイディングは、アステックペイントというメーカーのものです。
錆びにくいだけでなく軽量のため、建物に負担がかかりにくいことが特徴です。
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アステックペイントは遮熱塗料シェアNo.1のメーカーとしても知られています。
リフォーム費用 | 250万円~300万円 |
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施工期間 | 22日 |
築年数 | 15年 |
トタン
トタンとは、亜鉛メッキ加工された鋼板のことです。
「波型」と呼ばれるトタン板は倉庫や工場などに多く利用されており、住宅用としても広く普及していましたが、現在ではガルバリウム鋼板にシェアを奪われています。
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ガルバリウム鋼板よりも安価で加工がしやすいため、DIYでも広く用いられている鋼板材でもあります。
トタンのメリット
- ① 金属サイディングの中ではリーズナブルな価格で利用できる
- ② 軽量で耐震性が高い
- ③ シンプルな構造で雨漏りがしにくい
トタンのデメリット
- ① 定期的なメンテナンスが必要
- ② 耐用年数が短い
- ③ 雨や風の音が響きやすいケースがある
トタンを利用した施工事例
チョーキング・剥がれが気になり、外壁塗装を金属サイディング(トタン)で行った事例です。
トタン外壁の下塗りには「エポキシ樹脂系錆止め」、上塗りには「ダイナミックプラサフ」を使用しています。
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トタン外壁の利用は、レトロな雰囲気に仕上げたいという方におすすめです。
リフォーム費用 | 150万円~200万円 |
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施工期間 | 24日 |
築年数 | 40年 |
ステンレス鋼板
ステンレス鋼板とは鉄を主成分とし、クロムやニッケルを添加した鋼板のことです。
最大の特徴は酸化しにくく、耐食性に優れている点です。湿気や塩害環境に強いことも特徴として挙げられます。-
メンテナンス頻度が少ないため、施工すると長期間の美観を維持できるのも魅力的な素材です。
ステンレス鋼板のメリット
- ① 一度施工すれば、メンテナンス頻度は少ない
- ② 耐食性や耐熱性に優れている
- ③ 割れにくく強度が高い
ステンレス鋼板のデメリット
- ① 材料費・施工費ともに金属サイディングの中で高額
- ② 加工が難しい素材
- ③ バリエーションが限定的
アルミサイディング
アルミサイディングとはアルミニウムを利用した金属サイディングのことです。
表面にアルミメッキが施されており、断熱材と一体型になった商品が多くリリースされています。
アルミサイディングは金属サイディングの中で、もっとも歴史のある種類です。しかし、ガルバリウム鋼板よりも価格が高いため、現在は高価格の商品として広まっています。アルミサイディングのメリット
- ①非常に軽く、耐震性が高い
- ② 錆びにくい
- ③ 施工が簡単
アルミサイディングのデメリット
- ① デザイン性は少々劣る
- ② 価格が高い
- ③ 傷がつきやすい
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アルミサイディングを利用した施工の代表例が東京スカイツリーや富山市ガラス美術館です。
おしゃれな金属サイディング
以下の金属サイディングはおしゃれなデザインとして知られているため、参考にしてみてください。
木目調の金属サイディング
石積調の金属サイディング
ライン調の金属サイディング
プレーン調の金属サイディング
レンガ調の金属サイディング
レンガ調の金属サイディングは、伝統的なレンガの風合いを軽量な金属素材で再現した外壁材です。
本物のレンガに比べて施工が容易で、耐久性や断熱性にも優れています。
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コストも抑えられるため、クラシカルな雰囲気を求める住宅に適しています。
木目調の金属サイディング
木目調の金属サイディングは、自然な木の質感を金属で表現した外壁材です。
木材の温かみを持ちながら、金属の耐久性やメンテナンス性を兼ね備えています。
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モダンなデザインの住宅や、ナチュラルな雰囲気を演出したい場合に最適です。
石積調の金属サイディング
石積調の金属サイディングは、天然石を積み上げたような重厚感を金属で再現した外壁材です。
高級感や落ち着いた雰囲気を演出し、耐候性や耐震性にも優れています。
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和風・洋風を問わず、さまざまな建築スタイルにマッチします。
ライン調の金属サイディング
ライン調の金属サイディングは、細長いラインが連続するデザインで、シャープでスタイリッシュな外壁材です。
現代的な住宅や、シンプルモダンなデザインを好む方に適しており、建物全体に洗練された印象を与えます。
プレーン調の金属サイディング
プレーン調の金属サイディングは、装飾を抑えたフラットなデザインが特徴の外壁材です。
デザインがシンプルなため、ミニマルな美しさを追求する住宅に向いています。
金属サイディングのメリット
金属サイディングのメリットとしては、以下の5点が挙げられます。
金属サイディングのメリット
- デザインのバリエーションが豊富
- 断熱性に優れている
- 耐震性が高い
- 施工がしやすいので工事期間が短い
- メンテナンス性に優れている
金属サイディングのメリット①:デザインのバリエーションが豊富
金属サイディングのデザインはスタイリッシュのものから、木目調や石材調のものなど、バリエーションが豊富にあります。
さまざまなデザインが揃っているため、「モダンな外観にしたい」「ナチュラルなデザインで統一したい」などのユーザーニーズに応えられます。
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業者と相談しながら、自分好みのデザインを探してみてください!
金属サイディングのメリット②:断熱性に優れている
金属サイディングは断熱性に優れている点も見逃せません。
一般的に金属は熱伝導率が高いとされていますが、金属サイディングは熱伝導率が低いウレタンなどの素材を使っているため、金属のデメリットを打ち消しています。
さらに外壁カバー工法によって金属サイディングを設置すると、壁が二重になり、断熱効果はさらに高くなります。
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金属サイディングの断熱性は窯業系サイディングの5倍とされています!
金属サイディングのメリット③:耐震性が高い
金属サイディングは非常に軽量なことが特徴で、その重さは窯業系サイディングの1/4とされています。
素材が軽量なため、建物にかかる負担は少なくなり、必然的に地震への強さは高まるためです。重い素材使っている建物は地震発生時にかかる負担も大きくなるため、耐震性という面では金属サイディングは大きなメリットがあります。
金属サイディングのメリット④:施工がしやすいので工事期間が短い
金属サイディングは軽量なことに加え、加工しやすい特徴があります。
そのため現場の作業員の負担が少なく工事を遂行でき、工事期間の短縮につながります。
リフォーム工事であれば、現在の住宅に住みながら施工することも十分に可能です。
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工事にかかる期間は必ず業者と確認してください。
金属サイディングのメリット⑤:メンテナンス性に優れている
金属サイディングはほかのサイディング材と比較すると、容易にメンテナンスが行えます。
メンテナンス方法も簡単で、年に1~2回の水洗いを実施すればきれいな外観を保つことが可能です。
メンテンナス性が優れていることは、費用がかからないことにもつながります。
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金属サイディングを採用することで、ほかのサイディング材よりも長期的なコストが安く済むことも少なくありません。
金属サイディングのデメリット
金属サイディングのデメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
金属サイディングのデメリット
- 価格が割高
- 錆びやすい
- 傷がつきやすい
- 施工業者が限られる
金属サイディングのデメリット①:価格が割高
ガルバリウム鋼板に代表される金属サイディングは、価格が割高になることが少なくありません。
たとえば窯業系サイディングであれば5,000~7,000円/㎡ですが、ガルバリウム鋼板であれば、5,000~10,000円/㎡かかることが見込まれます。
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さらに施工業者によっても価格が変わってくるため、工事をする際には必ず相見積もりをとりましょう。
金属サイディングのデメリット②:錆びやすい
金属素材であるため錆びやすいのもネックのひとつです。とくに海岸地域や工場が多い地域などは、塩害のようなリスクはより高まります。
金属サイディングには錆に強いSGL(次世代ガルバリウム鋼板)などもあるため、あわせて検討してみるとよいでしょう。
金属サイディングのデメリット③:傷がつきやすい
金属素材は衝撃を受けると簡単に傷がついてしまうこともあります。
また、鋭利な刃物などでも傷ついてしまうため、美観を保つための定期的な点検は欠かせません。
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窯業系サイディングなども衝撃によって割れたりするリスクがあるため、どちらのリスクをとるかを事前に検討しておくことが大切です。
金属サイディングのデメリット④:施工業者が限られる
金属サイディングは施工できる業者が板金工業事業者に限られています。
金属サイディングは窯業系サイディングよりも専門性の高い工事となるためです。
業者に依頼する際には、施工の実績だけではなく、金属サイディングの実績があるかも確認することが大切です。
金属サイディングの耐用年数
金属サイディングの種類ごとの耐用年数は、以下の表の通りです。
種類 | 耐用年数 |
---|---|
ガルバリウム鋼板 | 約30~35年 |
トタン | 約20~25年 |
ステンレス鋼板 | 約50年 |
アルミサイディング | 約30~35年 |
上記の通り、金属サイディングの耐用年数は種類によって大きく異なります。もっとも耐久性が高いとされるのは「ステンレス鋼板」で約50年とされています。
ただし耐用年数が長いからと、メンテナンスを行わなくとよいという意味ではありません。定期的なメンテナンスを行うことで、上記のような耐用年数を実現できるという意味になります。
金属サイディングでは10~15年に一度のペースでメンテンナスを行うことが推奨されています。時期は目安になるため、劣化状況や災害によって思わぬ被害を受けた場合には早急に対応が必要です。
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金属サイディングについた傷などをそのままにしておくと、腐食が進んでしまうため、定期的なメンテナンスは必ず行ってください。
金属サイディングがおすすめのケース
自宅の金属サイディングがおすすめのケースとしては、以下の3つのケースが挙げられます。
耐震性を重視したい
防音性や耐火性を重視したい
寒冷地に住んでいる
北海道や東北地方など、寒冷地に住んでいる場合は金属サイディングがおすすめです。
寒冷地は凍害のリスクが高く、金属サイディングはそうしたリスクに強いためです。
金属素材は水を吸収しない材質のため、凍害などのリスクには高い効果を発揮します。-
防水性能が高いので寒冷地の方はおすすめです。
耐震性を重視したい
非常に軽い素材である金属サイディングは建物への負担が少なく、耐震性にも大きな効果を発揮します。大きな地震があった場合でも建物へのダメージが少ないため、より頑丈な家となるでしょう。
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災害時のリスクを少しでも減らしたいと考えている場合は、積極的に検討してみてください。
防音性や耐火性を重視したい
金属サイディングは断熱性に優れていることに加え、防音性や耐火性にも優れています。
たとえば金属サイディングの熱伝導率は、窯業系サイディングの6倍の性能をもつとされています。
さらにカバー工法を実施した場合、防音性が高まることも期待できるのも魅力的です。
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「映画を迫力ある画面と音で見たいから防音性を重視したい」場合などにおすすめです。
金属サイディングを利用する外壁リフォーム
金属サイディングを利用する外壁リフォームには「外壁カバー工法(重ね張り)」と「外壁張り替え(葺き替え)」があります。
それぞれの工法について解説していきます。
項目 | 外壁カバー工法 | 外壁張り替え |
---|---|---|
費用相場 | 120〜200万円(30坪程度) | 200〜250万円(30坪程度) |
工法の特徴 | 既存の外壁を撤去せずに新しい外壁を上張りするため、費用が抑えられる。 | 古い外壁材を完全に撤去して新しい材料を施工するため、高額になる。 |
メリット | – 費用が安い – 工期が短い – 廃材が少ない |
– 新築同様の仕上がり – 外壁全体をリセット可能 |
デメリット | – 既存外壁の劣化状況によっては不向き – 重量増加の可能性あり |
– 費用が高額 – 工期が長くなる場合あり |
適したケース | 外壁の劣化が軽度で、コストを抑えたい場合。 | 外壁の劣化が激しく、全面的にリフォームしたい場合。 |
外壁カバー工法(重ね張り)
外壁カバー工法(重ね張り)とは古い外壁の上から新しい外壁を重ね張りする工法のことです。
たとえば現在利用している窯業系サイディングの外壁から張り替える場合、そのサイディング材は剝がさず、その上から金属サイディングを重ね張りします。
外壁カバー工法を実施することで、防音性や断熱性の向上が見込めます。
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現在の外壁材の劣化が激しい場合などは外壁カバー工法は向いていないので、業者ときちんと確認することが大切です。
外壁カバー工法については、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
外壁張り替え(葺き替え)
外壁張り替え(葺き替え)とは、現在の外壁を剥がし、内部の劣化症状を補修したうえで新しい外壁材を張る工法のことです。
外壁カバー工法とは異なり、現在の外壁材を撤去する必要があるため、費用は高くなります。通常だと100万円以上の費用は見込んでおくとよいでしょう。
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内部の劣化症状を補修できるため、今の家に長く住む予定がある場合はおすすめになります。
金属サイディングの代表的なメーカー
金属サイディングの代表的なメーカーとしては、以下の5社になります。
メーカー | 特徴 | 代表的な商品 | 公式サイト |
---|---|---|---|
ニチハ株式会社 | 外壁材製造でシェアトップ。カラーバリエーションも豊富。 | センターサイディングiシリーズ | ニチハ株式会社 |
アイジー工業株式会社 | 「採用したい建材・設備メーカーランキング」で10年連続1位の国内最大手企業。 | SF-ガルスパンJF | アイジー工業株式会社 |
旭トステム外装株式会社 | 豊富シリーズ展開により、色や柄の好みを見つけやすい。クリアフレーム工法によって美しい外観を実現。 | S-WALL | 旭トステム外装株式会社 |
ケイミュー株式会社 | 屋根材製造でトップシェア。全商品が遮熱性に優れた遮熱性フッ素焼付塗装、遮熱・高耐候ポリエステル塗装になっている。 | SIMPLE SERIES | ケイミュー株式会社 |
YKK AP株式会社 | アルミサッシでトップシェア。錆びにくい素材を扱っているため、沿岸部で選ばれることが多い。 | アルカベール | YKK AP株式会社 |
それぞれのメーカーの特徴やおすすめの商品などを確認し、自宅にあったものを業者と相談しながら選定してみてください。
金属サイディングについてのまとめ
金属サイディングの種類やその特徴、選び方の基準などについてご説明してきました。
素材の価格・耐用年数・特徴などを比べながら、家の未来のことも考える必要がある外壁材選びは慎重に進めることが大切です。編集部では外壁材選びに悩んでいる方向けの無料相談窓口 を用意しています。
無料相談窓口では、あなたに最適なサイディング選びのサポートから、工事の適正金額の診断、近隣の優良業者のご紹介まで幅広くお助けします。
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相談にあたって料金は一切無料、工事を必ずしなければならないといった事もありませんので、お気軽に問い合わせください。