ご自宅の外壁材をおしゃれなサイディングにしようと考えている方は多いのではないでしょうか。サイディングはコストパフォーマンスに優れラインナップも豊富で人気のある外壁材です。
しかし、「自宅の外壁をサイディングにしたいけど、どんな種類がいいんだろう…」「どのサイディングを使えばおしゃれなマイホームにできる?」といったお悩みや疑問を持たれている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、外壁材のサイディングにおける種類や特徴、各種類の施工例やおしゃれなサイディング外壁にするポイントなどについて詳しくご紹介しています。
外壁材のサイディングにある種類と特徴
サイディングには下記の4種類があり、特性や表情が大きく異なります。
- 窯業系サイディング
- 金属サイディング
- 樹脂系サイディング
- 木質系サイディング
各サイディングの特性やデザインについて詳しく解説します。
窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)系サイディングとは、セメントと木材繊維などを高温の窯で熱処理してつくられる外壁材です。
現在では最も主流な外壁材となっており、戸建てを新築する場合は70%以上が窯業系サイディングで施工されています。
他のサイディングと比べてコストパフォーマンスが優れており、ラインナップも豊富なことから人気な外壁材です。
ただし、窯業系サイディング自体に耐水性はありません。防水は塗装に依存しているため、経年劣化による塗膜剥がれなどは早めのメンテナンス必要となります。
▼窯業系サイディングについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
>> 窯業系サイディングとは?読み方や見た目を紹介!
デザイン例
金属サイディング
金属サイディングは、断熱材にアルミやガルバリウムといった金属板を張り付けた外壁材です。
金属特有の質感によってモダンな感じやスマートさを演出できることから、窯業系サイディングに次いで人気があります。また、凍害に強いため寒冷地でも良く使われる外壁材です。
ただし、他のサイディングと比べて価格が高めな点や、サビが発生しやすい点に注意してください。
▼金属サイディングについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
>>金属サイディングとは?メリット・デメリットや費用価格について解説!
デザイン例
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、プラスチックの一種「塩化ビニル」を主な原料としてつくられる外壁材です。国内での普及率は高くありませんが、北米では外壁材におけるシェアが約50%となっています。
軽量ながら優れた耐久性があり、塩害や凍害にも強いことから近年注目が集まっています。通常であれば10年~15年ほどの周期で必要なメンテナンスも、ほとんど必要ありません。
ただし、デザインのラインナップが少なく、施工できる業者も限られている点がネックとなります。
デザイン例
木質系サイディング
木質系サイディングは、本物の木を加工し塗装した外壁材です。
天然の木を使用していることから、温かみや落ち着いた表情や雰囲気のある外壁にできます。断熱性にも優れていることから、外気の影響を受けにくいです。
ただし、他のサイディングと比較して価格が高めであること、また木材であることから耐火性能が低いといったデメリットがあります。
デザイン例
【種類別】外壁材をサイディングにした家の施工例
ここでは、サイディングにある4種類ごとに施工例をご紹介します。
サイディングごとに質感や印象が異なるため、ご自宅の外壁をサイディングにする際の参考にしてみてください。
窯業系サイディングの施工例
金属系サイディングの施工例
樹脂系サイディングの施工例
木質系サイディングの施工例
おしゃれなサイディング外壁にする3つのポイント
- 与えたい印象や雰囲気を言語化する
- 家の形に似合うスタイルを知っておく
- 色数は3色までにする
それぞれ詳しく解説します。
与えたい印象や雰囲気を言語化する
サイディング含め、外壁などの見た目を考えるときには、それを見た人に与えたい印象や雰囲気を言語化しておくことが大切です。
言語化によってサイディングの種類や材質を選ぶ際の基準が明確になるため、迷いが少なくなります。また、外観のイメージがついていることによって自ずと統一感が生まれるような選択ができるはずです。
さらに、業者と相談する際には外観のイメージを共有しやすくなります。そのため、より希望に沿うサイディングの提案を受けやすくなるでしょう。
家の形に似合うスタイルを知っておく
家の形によって、似合う外壁の材質や色が異なります。
例えば、全体的に水平なスクエア型の家は白や黒を中心としたモノトーンカラーや、柄や凹凸が派手でないサイディングが良く使われます。サイディングをシンプルなもにすることで、モダンさを引き立てることができるでしょう。
また、凹凸が多く立体感のある家の場合は、凹凸面に合わせて材質や色を変えたり、一部分のみにさし色を入れる組み合わせが多いです。落ち着いた色を使うことで、個性的かつおしゃれな見た目にできます。
ご自宅の形が決まっているのであれば、同じような特徴を持つ家の施工例を確認してみましょう。特に、ハウスメーカーはおしゃれな施工例を数多く公開しています。
3色までに絞る
ご自宅の外観では、外壁を含め色数を3色までに絞ることがポイントとなります。
4色以上使ってしまうと散らかった印象になり、雑然とした印象や雰囲気になってしまいやすいです。そのため、使う色は基本的には2,3色にとどめるのがおしゃれな外観にする上で大切になります。よくある色使いとしては「ブラック×ホワイト」や「グレー×ブラウン」といった2色使いのほか、ブラックやホワイト一色といった1色使いも人気です。また、さし色として玄関回りをブラウン系の木材を使っている戸建ても多くあります。
建物に使われる色味は様々ですが、彩度の高い色やその組み合わせは周囲から浮いたり悪目立ちしてしまう可能性があるため注意が必要です。
▼外壁塗装の色についてお悩みの方は以下の記事も参考にしてください。
>>外壁塗装の人気色をランキングで紹介!色選びのポイントを解説
まとめ
サイディングには4種類があり、それぞれ特徴や質感が大きく異なります。そのため、あらかじめご自宅をどのような印象や雰囲気にしたいかを明確にしておくことが、サイディングを選ぶ上で大切です。
また、外壁は建物を守る役割を果たすものでもあります。外壁材を選ぶときには、見た目などのおしゃれさだけではなく将来のメンテナンスなども含め総合的に判断するようにしましょう。