外壁は艶によって、違いがあります。
でも…
「艶ありと艶消しの違いって?」
「艶ありと艶消しのメリットとデメリットは?」
「外壁の艶について、どんな点を相談すればいい?」
といった疑問がありませんか?
この記事では、このような疑問を解決するために…
「艶あり・艶消しの違い」
「艶あり・艶消しのメリット・デメリット」
「外壁の艶について相談するポイント」
について、わかりやすく解説します。
記事を読むだけで、艶あり・艶消しの特徴をスムーズに理解できますよ!ぜひ、ご覧ください。
外壁の色選びについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
- 外壁の艶は5種類あり、光の反射によって測る「グロス値」によって艶が決まる。
- 艶ありは耐候性が高く、汚れがつきにくい。艶消しは控え目で、艶の変化が少ない。
- 艶はサンプルを見てから選ぶべき。
外壁の艶あり・艶消しは、何が違う?
外壁の艶あり・艶消しとは、外壁を塗り直す際に使う塗料の違いを指します。
光をきれいに反射するものが「艶あり」。光の反射が少なくマットな仕上がりなのが「艶消し」です。
例えば、周りの住宅と比べて「あの家、塗りたてだな」と分かりやすいのが艶あり塗料です。
詳しく違いを見ていきましょう。
艶あり・艶消しの明確な違いはない
外壁の塗料は「光の反射が多い塗料と少ない塗料の2つだけ」という訳ではありません。
多くは以下のように段階があります。艶がないものから順に並べます。
- 艶消し
- 3分艶
- 5分艶
- 7分艶
- 艶あり
以上のように、艶だけでも5種類あります。ですが、「艶あり」「艶消し」の基準は明確に決まっていません。
例えば、「3分艶」は艶ありというにはマットな仕上がりですが、艶消しと呼ぶには光を反射します。
つまり「艶あり」「艶消し」というのは表現に近い言葉だと理解した方が良いかもしれません。そのため、自分の好みはどんな艶加減なのか、という認識があると選びやすいです。
塗装業界でのおおよその基準はある
塗装業界ではグロス値(光沢率)を基準に、艶あり・艶消しを呼び分けています。
グロス値が70%以上であれば艶あり、5%以下は艶消しです。あくまで目安なので、メーカーによって光り具合に差があるものも多いです。
グロス値とは?
グロス値とは、跳ね返ってきた光を%で表した数値です。これは、当てた光を100%とし、その跳ね返ってきた光を測定します。
測定した数値が70%以上なら艶あり、5%以下は艶消しという判断です。
やり方としては、平面に60度の角度から光を当てて、反対側に跳ね返ってきた光を測定します。グロス値が艶を判断する具体的な数字になるので、押さえておきましょう。
同じ塗料でも艶あり・艶消しがある
同じ塗料でも、艶あり・艶消しがあります。これは、艶ありの塗料に調整剤を混ぜることで艶消しにしているからです。
艶ありに調整剤を混ぜることで、外壁の表面に小さな凹凸ができ、光を反射しにくくします。そのため艶がなくなる仕組みです。
ただし、調整剤を入れた後では塗料の強度が落ちてしまうため、あまりオススメできる方法ではありません。
どうしても艶消しにしたい場合だけ、調整剤を艶あり塗料に混ぜましょう。できれば、艶消し塗料を用意できると良いですね。
艶あり・艶消しのメリットとデメリット
外壁塗料の艶あり・艶消しによってメリット・デメリットがあります。どのようなメリット・デメリットがあるのか、以下の表をご覧ください。
艶 | メリット | デメリット |
---|---|---|
艶あり | 汚れがつきにくい | 数年で艶が消える |
外観の印象が良くなる | ピカピカしすぎ | |
耐候性がある | ||
艶消し | 控え目なおしゃれ感 | 汚れやすい |
艶の変化が少ない | 耐候性が低い |
上記の表を見ると、艶あり・艶消しごとにメリット・デメリットの違いがありますね。
特に対照的なのは、以下のような点でしょう。
- 艶ありは汚れにくいが、艶消しは汚れやすい。
- 艶ありは耐候性が高いが、艶消しは耐候性が低い。
- 艶ありは数年で艶が消えるが、艶消しはツヤの変化がそもそも少ない。
- 艶ありはピカピカし過ぎることもあるが、艶消しは控え目な良さがある。
艶あり・艶消しは、それぞれメリットもあれば、デメリットもあります。これらを参考に、艶あり・艶消しを選んでみましょう。
外壁の艶を相談するポイントは?
どんな外壁の艶にしようか悩んでいる人は、業者に相談してみましょう。
その時に相談すべきポイントを解説します。
艶の好みを伝える
もし、すでに艶の好みが決まっている場合は業者に伝えましょう。これは、塗料によっては艶ありが無かったり、艶なしが作れない物もあるからです。
また、「ピカピカしすぎるのは避けたい」といった要望を伝えると、艶の選択肢が狭まるため、選びやすくなります。
外壁塗装の艶は、こんな艶にしたい!という要望をもっていたら必ず業者に伝えましょう。
相談時にサンプルを見せてもらう
相談時に艶や色のサンプルを見せてもらいましょう。サンプルを見ることで、外壁のイメージが掴みやすくなります。
そして、できれば大きなサンプルだと完成イメージと近いですよ。業者にサンプルをお願いして、外壁のイメージを掴みましょう。
サンプルは屋外でも確認
渡されたサンプルは、必ず屋外でも確認しましょう。なぜなら、艶は光の加減によって見え方に差が生じてしまうからです。
部屋の中で見たときと、太陽の当たるところで確認してみると、イメージしていたものと全く違う場合がありますよ。
もし雨天や曇りの日があれば、その時も確認することをおすすめします。しっかりとサンプルを確認して、あとで後悔することだけは避けましょう。
外壁の艶は、個人の好みが一番!
ここまで、外壁の艶あり・艶消しについて解説してきました。
外壁の艶は、艶ありと艶消しによってメリット・デメリットが違います。例えば、艶ありは耐候性が高いですが、艶消しは耐候性が低いです。総合的に考えれば、艶ありを選ぶべきでしょう。
しかし、最終的には自分の好みで外壁の艶を決めることをオススメします。
確かに、艶によってメリット・デメリットは分かれますが、外壁の艶を決める最終的な要素は、結局あなた自身がどうしたいか?という点が重要だからです。
なので、外壁の艶は、あなた自身が良いと思ったものを選びましょう。


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