しかし、なにぶんリフォーム工事は、屋根の面積や選んだ塗料によって価格がバラバラなもの。
いろんなネット記事を読んでも、判断がつかななかった方も多いのではないでしょうか?
この記事では、建物や塗料の条件別に多くのパターンの相場金額を記載しました。
読み進むことで、あなたの家の条件に近いリフォーム費用相場・工事単価相場の情報が見つかります。
この記事を書いているわたくしは、リフォーム情報の総合サイト「ヌリカエ」の業務で、多くの事例・業者・資料に日々触れ、最新の情報を日々キャッチしています。
この記事も、一度完成したあとも、新しい有益な情報に出会い次第、日々更新されています。きっとお役立ていただけるはずです。
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本記事では「屋根塗装リフォームの条件別の費用相場」というテーマで、当社が実際に取り扱った事例の集計結果から「あなたの家と同じ条件の金額情報がかならず見つかる」価格相場の情報をお届けしたいと思います。
それでは、早速はじめていきましょう。
屋根塗料の価格相場はいくら?
- 塗料は主に4種類あり、価格は3倍程度の幅がある
- 平均的な大きさの住宅なら、屋根塗装工事の全体費用は69~82万円が相場
- このうち屋根塗料の価格は25万円前後
屋根塗料の単価目安
屋根塗装の価格を大きく変える要素のひとつが、使用する塗料のグレードです。
屋根用塗料のグレードは大きく分けて4種類あり、耐用年数の長い塗料ほど価格も高くなり、同じ面積を塗る場合でも費用は高くなります。
家一軒の屋根塗装費用の平均は69~82万円
屋根塗装工事の価格は、一般的な30坪住宅の場合で約69~82万円が相場です。
このうち、屋根塗料の価格が占める金額は25万円前後となります。
屋根塗装工事の費用は、屋根に使う塗料の価格と塗装人件費のほかに、足場費用、周囲の養生費用、業者経費などが含まれます。
屋根塗料の価格を決める3つの要素
1.使用する塗料の種類
前章で触れた通り、屋根塗装に使用される塗料にはいくつか種類があり、選んだものによって塗装作業の単価が変わります。
単価が高い塗料を使うほど、当然ながら塗料価格も高額になります。
2.塗装する家の大きさ
家が大きければ大きいほど、屋根もそれだけ大きくなり、塗料を塗る範囲も広くなります。
塗装する範囲(面積)が広くなれば、それだけ多くの塗料を使うわけですから、塗装代も高くなります。
また、同じような大きさの家の屋根でも、勾配(傾き)が大きいほど屋根面積は広くなります。
「近所と同じ大きさの家なのに屋根の塗料代が違う…」という場合は、屋根の勾配や形状の差が原因です。
3.塗装する屋根材の種類
同じ面積の屋根でも、屋根の素材によって消費する塗料の量が変わります。
たとえば、金属のようなツルツルした素材と、スレートのような凹凸があってザラザラした素材では、後者のほうがより多くの塗料を吸い取るので、塗装費用も若干高くなります。
ここからは、「塗料の種類」「家の大きさ」「屋根材の種類」の3つの軸に分けて、工事にかかる塗料価格の相場目安を見ていきましょう。
「塗料の種類」別の屋根塗装価格の相場
塗料の種類別の塗料価格相場
前述のものより、より多くの塗料グレードを挙げ、家一軒分の塗装にかかる塗料代の目安を算出しました。
塗料のグレード | 耐用年数 | 屋根塗料代 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 5~6年 | 約15万円 |
ウレタン塗料 | 6~8年 | 約20万円 |
シリコン塗料 | 8~12年 | 約23万円 |
フッ素塗料 | 12~15年 | 約43万円 |
光触媒塗料 | 15~20年 | 約45万円 |
無機塗料 | 20~25年 | 約50万円 |
- 表内の「屋根塗料代」は、屋根面積を100㎡として計算しました。
- 「屋根塗料代」の他に、足場費用や業者諸経費など約30~40万円が別途かかります。
塗料の種類と価格・特徴の違い
前項の塗料の出位別に、特徴やメリット・デメリットをまとめました。
塗料のグレード | 特徴 |
---|---|
アクリル塗料 | ・もっとも安価なかわりに、もっとも耐用年数が短い ・リフォームにはめったに使われない |
ウレタン塗料 | ・リフォーム用としては事実上最安ランクの塗料 ・防水性が高く、ベランダや陸屋根の防水材にも使われる |
シリコン塗料 | ・価格と耐用年数のバランスが良いため人気 ・塗膜が硬く滑りやすいため、屋根や外壁には向くが、床部や屋内には不向き |
フッ素塗料 | ・汎用樹脂グレードとしては最高級 ・メンテナンス回数をなるべく減らしたい、大きな家や施設などに向く |
光触媒塗料 | ・太陽光が当たると、塗膜の汚れを浮かせセルフクリーニングする機能あり ・日の当たらない部位ではあまり意味がない |
無機塗料 | ・有機物を含まないため、紫外線で劣化しない ・販売されている塗料のなかで、公称耐用年数がもっとも長い |
もっともお得な塗料は「シリコン塗料」だった
塗料の種類の数々はわかりましたが、結局長い目で見て一番出費を少なくできる塗料はどのグレードなのでしょうか?
価格の安い塗料を使うと、そのぶん耐用年数も短くなります。
耐用年数が短くなると、塗装メンテナンスの間隔も短くなるので、そのぶんコストは上がりそうですが…。
20年間でかかる家のメンテナンス費用を、塗料別にシミュレーションした結果、シリコン塗料に軍配が上がりました。
以下は、その計算結果です。
維持費のシミュレーション
「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」の4種類の塗料ごとの「20年間の塗装メンテナンス(維持)費用」と「1年あたりの維持費用」を、下記のような屋根の条件で揃えて算出しました。
- 塗装面積は100㎡(一般的な30坪住宅と同じ目安)
- 塗装以外の工事費用は30万円(足場代、下地処理代、縁切り代など)
- 耐用年数が来るたびに再塗装
算出シミュレーション結果は、以下のとおりです。
塗料の種類 | 20年間の維持費用 | 1年あたりの維持費用 | 順位 |
---|---|---|---|
アクリル塗料 | 174万円~228万円 | 8万7,000円~11万4,000円 | 第4位 |
ウレタン塗料 | 116万円~172万円 | 5万8,000円~8万6,000円 | 第3位 |
シリコン塗料 | 87万円~119万円 | 4万3,000円~6万円 | 第1位 |
フッ素塗料 | 90万円~129万円 | 4万5,000円~6万4,000円 | 第2位 |
シミュレーションの結果、もっともお得になった塗料は「シリコン塗料」でした。 長い目でみたコストパフォーマンスを重視するなら、シリコン塗料を選ぶとよいでしょう。
4種類の塗料の結果それぞれについて、結果が優秀だった順に解説します。
第1位:シリコン塗料
項目 | 計算結果 |
---|---|
①:塗装面積100㎡の塗装代 | 23万~30万円 |
②:足場代、下地処理代、縁切り代など | 30万円(固定) |
①+②:工事1回あたりの費用 | 52万6,000円~59万6,000円 |
③:塗料の耐用年数 | 10~12年 |
④:20年間で必要な塗装工事の回数 | 1.6~2回 |
(①+② 1回あたりの費用)✕(④ 20年間の工事回数) | 87万6,667円~119万2,000円 |
塗料の価格・耐用年数ともにバランスが良く、総合的なコストパフォーマンでは4種類中1位でした。
第2位:フッ素塗料
項目 | 計算結果 |
---|---|
①:塗装面積100㎡の塗装代 | 38万~48万円 |
②:足場代、下地処理代、縁切り代など | 30万円(固定) |
①+②:工事1回あたりの費用 | 67万6,000円~77万6,000円 |
③:塗料の耐用年数 | 12~15年 |
④:20年間で必要な塗装工事の回数 | 1.3~1.6回 |
(①+② 1回あたりの費用)✕(④ 20年間の工事回数) | 90万1,333円~129万3,333円 |
シリコン塗料よりも、1回あたりの工事費用がやや高く、20年間の工事回数がすこし少ない塗料ですが、総合的にはシリコンにやや劣る第2位になりました。
第3位:ウレタン塗料
項目 | 計算結果 |
---|---|
①:塗装面積100㎡の塗装代 | 17万~22万円 |
②:足場代、下地処理代、縁切り代など | 30万円(固定) |
①+②:工事1回あたりの費用 | 46万6,000円~51万6,000円 |
③:塗料の耐用年数 | 6~8年 |
④:20年間で必要な塗装工事の回数 | 2.5~3.3回 |
(①+② 1回あたりの費用)✕(④ 20年間の工事回数) | 116万5,000円~172万円 |
屋根塗装の工事1回あたりの費用はシリコン・フッ素よりだいぶ安いのですが、20年間で必要な塗装サイクルが多く、結果的には大きく離されて3位でした。
第4位:アクリル塗料
項目 | 計算結果 |
---|---|
①:塗装面積100㎡の塗装代 | 14万~16万円 |
②:足場代、下地処理代、縁切り代など | 30万円(固定) |
①+②:工事1回あたりの費用 | 43万6,000円~45万6,000円 |
③:塗料の耐用年数 | 4~5年 |
④:20年間で必要な塗装工事の回数 | 4~5回 |
(①+② 1回あたりの費用)✕(④ 20年間の工事回数) | 174万4,000円~228万円 |
20年間で必要な工事回数が他3種より多く、塗料価格は安いものの、コストパフォーマンスは最下位の4位でした。
一番お得だったのは「シリコン塗料」
使用塗料の以外の条件を揃えてシミュレーションした結果、費用が一番安くなったのは「シリコン塗料」でした。
基本的には、屋根リフォームの際にはシリコン塗料を選ぶのをおすすめします。
次いで、価格的には一番高級な「フッ素塗料」。首位のシリコンとそこまで大きな差はないので、長期間でみたメンテナンス回数を減らしたいのであれば、フッ素を選ぶのもいいでしょう。
一方で、ウレタン・アクリルはコストパフォーマンス的にはかなり不利な結果になりました。
実際、この2つの塗料はリフォームに用いられることは少なく、多くがコスト対策のため新築住宅に使われます。
ですが、その家に住む年数があと4~8年以内と決まっているケースなど、寿命が長い塗料を選んでも無駄になる場合に、活躍どころがある塗料でしょう。
「家の大きさ」別の屋根塗装価格の相場
家の大きさ(建坪数)別の塗料価格相場
家の大きさの目安として、建坪数(1階の床面積)を基準にします。
建坪数別の塗装面積や、塗料代の目安は以下のとおりです。
坪数(建坪) | 建築面積 | 屋根塗装面積 | 屋根塗料代 |
---|---|---|---|
10坪 | 33㎡ | 36㎡ | 約8万円 |
20坪 | 66㎡ | 71㎡ | 約16万円 |
30坪 | 99㎡ | 107㎡ | 約25万円 |
40坪 | 132㎡ | 142㎡ | 約33万円 |
50坪 | 165㎡ | 178㎡ | 約41万円 |
60坪 | 198㎡ | 214㎡ | 約49万円 |
70坪 | 231㎡ | 249㎡ | 約57万円 |
100坪 | 331㎡ | 356㎡ | 約82万円 |
- 表内の「屋根塗料代」は、「シリコン塗料(2,300円/㎡)使用」の条件で計算しました。
- 「屋根塗料代」の他に、足場費用や業者諸経費など約30~40万円が別途かかります。
なぜ家の大きさの違いが塗料価格に影響する?
家の大きさは、そのまま「屋根の大きさ」に繋がるからです。
屋根が大きいと、塗装する面積広くなり、塗装に必要な塗料の量も多くなり、家一軒分の塗装価格も高価になるのです。
大きさだけじゃない!「屋根の傾き」別の塗装面積の対応早見表
屋根の面積を決めるもうひとつの要因に「屋根の勾配(傾き)」があります。
同じ大きさの家でも、屋根の傾きが急なほど屋根の高度が上がり、展開図(=面積)も大きなものになります。
ここでは屋根の傾きを「緩い」「平均的」「急」の3種類の分類し、それぞれの建坪数に対応する塗装面積をまとめました。
見積もり書がお手元に届いたら、記載されている塗装面積と比べて参考にしてください。
坪数(建坪) | 建築面積 | 屋根の塗装面積 | ||
---|---|---|---|---|
傾きが緩い | 傾きが平均的 | 傾きが急 | ||
10坪 | 33.1㎡ | 33.7㎡ | 35.6㎡ | 38.5㎡ |
20坪 | 66.1㎡ | 67.4㎡ | 71.2㎡ | 77.1㎡ |
30坪 | 99.2㎡ | 101.2㎡ | 106.8㎡ | 115.6㎡ |
40坪 | 132.2㎡ | 134.9㎡ | 142.4㎡ | 154.2㎡ |
50坪 | 165.3㎡ | 168.6㎡ | 178.0㎡ | 192.7㎡ |
60坪 | 198.4㎡ | 202.3㎡ | 213.6㎡ | 231.3㎡ |
70坪 | 231.4㎡ | 236.0㎡ | 249.2㎡ | 269.8㎡ |
100坪 | 330.6㎡ | 337.2㎡ | 356.1㎡ | 385.5㎡ |
塗装面積を自分で計算するには
屋根の塗装面積は、屋根全体の面積を出して、天窓など塗装しない部分の面積を引いたものです。
正確に計算するには図面が必要なので、今回は簡易的に塗装面積を知る方法を使いましょう。
屋根の塗装面積の求め方
1階の床面積(㎡)×1.077=屋根面積(㎡)
1階の床面積に係数1.077をかけると、おおよその屋根面積が分かります。 (この係数は、屋根の傾きによって1.001~1.5くらいまで幅がありますが、1.077が最も一般的な屋根の傾きにした数値です。この数値は「勾配伸び率」といいます。)
計算例:25坪の戸建て住宅、1坪を3.306㎡とした場合
以下の手順より、屋根面積は約89.1㎡と計算できます。
- 1階の床面積:25(坪)×3.3=82.7㎡
- 82.7(㎡)×1.077=89.1(㎡)※小数第二位で四捨五入
「屋根材の種類」別の屋根塗装価格の相場
屋根材の種類によって、同じ面積あたりに消費する塗料の量が変わります。
そのため、屋根材によっても最終的な塗料価格も多少の差が生まれます。
屋根材別の塗料価格相場
スレート屋根の塗料代一覧
塗料グレード別の価格 | |||
---|---|---|---|
建坪 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 | フッ素塗料 |
10坪 | 7万円 | 8万円 | 15万円 |
20坪 | 14万円 | 16万円 | 31万円 |
30坪 | 21万円 | 25万円 | 46万円 |
40坪 | 28万円 | 33万円 | 61万円 |
50坪 | 35万円 | 41万円 | 76万円 |
60坪 | 42万円 | 49万円 | 92万円 |
70坪 | 46万円 | 57万円 | 107万円 |
100坪 | 69万円 | 81万円 | 153万円 |
スレート屋根に塗装した場合の塗料単価は、ウレタン塗料2,050円/㎡、シリコン塗料2,400円/㎡、フッ素塗料4,400円/㎡として計算しました。
金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板)の塗料代一覧
塗料グレード別の価格 | |||
---|---|---|---|
建坪 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 | フッ素塗料 |
10坪 | 7万円 | 8万円 | 15万円 |
20坪 | 14万円 | 16万円 | 31万円 |
30坪 | 21万円 | 25万円 | 46万円 |
40坪 | 28万円 | 33万円 | 61万円 |
50坪 | 35万円 | 41万円 | 76万円 |
60坪 | 42万円 | 49万円 | 92万円 |
70坪 | 49万円 | 57万円 | 107万円 |
100坪 | 69万円 | 82万円 | 153万円 |
金属屋根に塗装した場合の塗料単価は、ウレタン塗料1,950円/㎡、シリコン塗料2,300円/㎡、フッ素塗料4,300円/㎡として計算しました。
セメント瓦屋根の塗料代一覧
塗料グレード別の価格 | |||
---|---|---|---|
建坪 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 | フッ素塗料 |
10坪 | 8万円 | 9万円 | 16万円 |
20坪 | 15万円 | 18万円 | 32万円 |
30坪 | 23万円 | 27万円 | 49万円 |
40坪 | 31万円 | 36万円 | 65万円 |
50坪 | 39万円 | 45万円 | 81万円 |
60坪 | 47万円 | 54万円 | 97万円 |
70坪 | 55万円 | 64万円 | 113万円 |
100坪 | 78万円 | 91万円 | 162万円 |
セメント瓦屋根に塗装した場合の塗料単価は、ウレタン塗料2,200円/㎡、シリコン塗料2,550円/㎡、フッ素塗料4,550円/㎡として計算しました。
なぜ屋根材の違いが塗料価格に影響する?
章の冒頭で説明した、「屋根材によって、同じ面積でも塗料の消費量が違う」ことの理由を解説します。
塗料の消費量が変わる主な理由は「屋根材の表面の凹凸」と「水分の吸収率」が違うためです。
例えば、同じ1㎡の板でも、表面がでこぼこしていたら、平らな板にくらべると表面積が大きくなり、そのぶん多くの塗料を消費します。
また、水分の吸収率が大きい場合も、塗ったそばから塗料がすぐ吸い込まれるので、塗り終えるのに若干多くの塗料が必要になります。
登場した4種類の材質でいえば、表面がツルツルで水分もさほぼ吸い込まない「ガルバリウム鋼板」がもっとも塗料価格が安くなっています。
反対に、表面や素材同士の接合部に凹凸が多く、水分もよく吸収する「セメント瓦」が、もっとも塗料価格が高くなります。
また、このような素材による塗料の消費割合をあらわす指数に「塗装係数」というものがあります。
塗料代だけじゃない!屋根塗装工事にかかる費用と内訳
屋根塗装工事の価格には、塗装作業の費用だけではなく、足場代などもかかります。
以下は、一般的な大きさの住宅である、建築面積30坪の屋根塗装の見積もり例です。
費用の内訳や単価を確認していきましょう。
費用の内訳 | 単価 | 数量(施工面積) | 合計金額 |
---|---|---|---|
足場費用 | 750/㎡ | 312㎡架設 | 233,892円 |
養生費用 | 400/㎡ | 312㎡架設 | 124,742円 |
高圧洗浄費用 | 200/㎡ | 106.8㎡ | 21,360円 |
下地調整(板金部) | 1,300/㎡ | 36㎡ | 46,280円 |
下地調整(屋根部) | 600/㎡ | 106.8㎡ | 64,080円 |
塗装作業費用 | 2,400/㎡ | 106.8㎡ | 256,320円 |
縁切り作業費用 | 360/㎡ | 106.8㎡ | 38,448円 |
諸経費 | 一式 | 一式 | 39,256円 |
合計金額 | 824,379円 |
※【参考】一般社団法人 経済研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編2021』P.218の算出例を参考に、監修者に実勢価格・単価をヒアリングのうえ作成。
屋根塗装の見積もり書を見れば「業者の質」が分かる
塗装工事の見積もり書の作り方は、業者によって多少異なります。
業者によっては、塗装面積や単価を詳しく表記せず、「塗装作業 一式 ◯◯円」といったように大雑把な見積もりを出してくるケースも見受けられます。
屋根塗装の見積もり書は、初めてリフォームをする方にとっては分かりにくいものです。
残念なことですが「素人なので分からないだろう」と黙って費用を上乗せしてくる悪い業者がいるのも事実。
なるべく、内訳が細かく、施工面積や単価がはっきり書かれた見積もり書を作ってくれる業者を選ぶと失敗しません。
- 例えば、塗装をする必要がない天窓や太陽光パネルがある場合も、その部分を除外せず、屋根面積をそのまま塗装面積として計上しているといった場合があります。ご注意ください。
悪徳業者の見積もり書、優良業者の見積もり書
契約を避けたい業者の見積もり書の例
以下のように、ほとんどの工事項目で、数量が「式」「一式」などでまとめられていて、単価の記載がない見積もり書が、多くの悪徳業者に共通する特徴です。
「何にいくらかかっているか」が分からず、検討がしにくい見積もりですね。
このような見積もり書を提示された場合は、業者に具体的な費用内訳を聞いてみて、納得がいくまで説明してもらうようにしましょう。
もしも、説明を聞いても分からなかったり、ごまかされていると感じたら、その業者への依頼は避けることをおすすめします。
優良業者の見積もり書の例
以下のような見積もり書を出してくれる業者なら、信頼できる可能性は高いでしょう。
例えば、足場や養生の設置面積、塗料の製品名や塗装面積、工程などの詳細が具体的かつ明確に記載されています。
施工の保証についても、具体的な年数つきで明記しており、責任感が感じられます。
見積もり書の内容に疑問点があれば、業者に遠慮なく質問してみてください。
こころよく教えてくれるか、説明は分かりやすいかで、もう一歩深く業者を見極める役に立つでしょう。
見積もり書をもらったら、価格と一緒にチェックしたい項目は以下のとおりです。
「良い業者」の見積もり書の特徴
- 内訳が詳細
- 単価・数量を明記
- 使用する製品名・機材名を明記
- 保証内容・年数を記載
「悪い業者」の見積もりの特徴
- 内訳がよく分からない
- 金額の根拠(単価・数量)の記載がない
- 作業内容や使用製品がわからない
屋根塗料価格を安くするコツと注意
屋根に加えて外壁も塗装する
屋根塗装と同時に外壁塗装も済ませると、足場代が1回分で済むため、結果的に安い費用で塗装リフォームが完了します。
屋根塗装と外壁塗装を合わせた費用相場は、一般的な30坪住宅の場合で145~185万円前後です。
坪数のほか、家の階数や形状やによっても変動しますが、屋根塗装だけの場合の工事価格に75~90万円が足された金額と考えておくとよいでしょう。
>> 「外壁塗装の費用相場」について詳しく知りたい方はこちら屋根や外壁の塗装工事では、ほとんどの場合で足場費用が20万円前後かかります。
>> 「足場の費用相場」について詳しく知りたい方はこちら
屋根と外壁の工事と一緒に行うと、この足場設置代が1回分で済むのでお得になります。
そのため、屋根塗装に合わせて外壁もまとめて塗り替える方も多くいます。
屋根と外壁の塗装や修理を、まとめて行うか別々にするか迷っている場合は、まずは塗装業者に相談し、両方の場合の予算やスケジュールを出してもらうとよいでしょう。
地域性によって価格差が生じる!
例えば、住宅が密集している地域では、業者が仕事量を確保しやすく、それなりに安く提供することが可能です。また、台風や潮風など気候の影響が大きい地域では、塗り替え需要が多いため、業者が競合し低価格の傾向にあります。
業者間の競争が激しいほど、安い業者が増えますが、比例して悪徳業者も多くなります。また、住宅が少ない地方エリアになると需要も扱う業者も少なく、価格が高くなってしまうのです。
業者形態によっては費用がアップするため要注意!
業者形態によっては中間マージン(仲介手数料)が上乗せされることがあります。大手のハウスメーカーに依頼した場合、ハウスメーカー自身は工事を行わず下請け会社に業務を委託します。すると、ハウスメーカーを通しただけで追加費用が発生してしまうのです。
「大手ハウスメーカーのほうが安心できる」という方にはおすすめの方法ですが、「できるだけ安くすませたい」と考えている人は、損をしてしまうでしょう。
一方で、地域に密着した塗装専門業者では、中間マージンなどは一切なくフットワークも軽い傾向にあります。値引き交渉できることも多く、低価格で請け負ってくれることも期待できるでしょう。
ただ、優秀な業者ばかりではなく、技術力がなかったり品質の悪い塗料を使っている業者も存在することを忘れてはいけません。
価格をおさえるには、相見積もりが有効!
このように一定の価格がなく、地域や業者によっても価格差が生じる塗装業界。損をしないためには、複数の業者に見積もりをとって、じっくり比較することが重要です。
相見積もりは最低でも3社は受け取ろう
相見積もりとは、複数社の見積もりを比較して業者を検討すること。見積もりを見比べることで、だいたいの相場を把握することができます。
また、価格だけでなく工事内容や項目も比較することで、適正な工事かどうかも判断できるのです。内容の違いに気がつけば、依頼前に不安や疑問を解消することができ、業者とのトラブルを避けることにも繋がります。
相見積もりは一括で依頼できる!
「複数社に見積もりをお願いするのは面倒…」「知り合いの業者に頼んだほうがスムーズだ」という方もいますよね。
例えば、知り合いの業者に頼むと、万が一のトラブル時に関係が悪化したり、値引き交渉はもちろん細かいオーダーも遠慮して言いづらいといった心配もあります。だからと言って、自分で複数の業者を見つけ、同じ内容で何件も見積もりを依頼するには、かなりの時間と手間がかかります。
このような不便を解決してくれるのが、パソコンで簡単に一括依頼ができる「ヌリカエ」です。国内最大級の塗装専門のポータルサイトで、全国の優良業者が多く登録しています。
利用料は完全無料で万が一のキャンセル代行も無料。煩わしいセールスもなくスピーディに一括お見積りの受け取りが可能です。ご検討中の方は、ぜひこの機会にご利用ください。


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