ヤネフレッシュはエスケー化研が開発した屋根用の塗料です。コストパフォーマンスに優れているという特徴から、多くの方が屋根の塗装を行う際に検討している塗料の1つです。本記事では、ヤネフレッシュの種類毎に「価格」「耐久年数」「対応する屋根の種類」をご紹介します。また、実際にヤネフレッシュで塗装した際に注意するべきこともお伝えします。
尚、こちらの記事での価格・耐用年数は執筆時点の情報をもとに紹介しています。
ヤネフレッシュの3つの特徴
ヤネフレッシュは、エスケー化研が製造販売を行う屋根用塗料です。耐久性に優れた、高コストパフォーマンスな屋根塗装剤として知られています。以下からはヤネフレッシュの3つの特徴を具体的にご紹介します。
①高い隠ぺい性
ヤネフレッシュは、隠ぺい性の高さに優れた塗料です。下地や前に塗布していた塗料の色が透けないため、見た目が綺麗に仕上がります。
色を濃く出すために重ね塗りをする必要がないため、短い工期での塗布が可能になります。このように作業工程が少なくなり、費用を抑えることにもつながるのです。
またヤネフレッシュは、浸透性が高いという特徴も持っているため、前に塗布していた塗料にしっかりと密着し、剥がれなどの心配も減らすことができます。
②高い防カビ・防藻性
カビは外観を悪くするだけでなく、気管支喘息などのアレルギー症状など、人体へ影響を与える可能性があります。また藻やカビは根を張るという特徴があります。
特殊な薬剤を使用せずに洗浄し、根が残っていた場合、またすぐに藻とカビが発生してしまうのです。
ヤネフレッシュは特別な設計・開発がされており、防カビ性と防藻性に優れているのも特徴です。そのため、次の塗り替え時期まで屋根を綺麗な状態で保つことができます。③油性と水性が選択可能
ヤネフレッシュは、シリーズ内で油性塗料と水性塗料どちらも選択可能になっています。家や様々な状況に合わせて選択できるため、利便性の高い塗料とも言えるでしょう。
なお、油性塗料と水性塗料の一般的な違いは以下の通りとなっています。
油性 | 水性 | |
---|---|---|
利用がオススメな人 | ・耐久性を重視する方 ・気温が低く、湿度の高い塗料が乾きにくい環境に住んでいる方 |
・化学物質アレルギーのある方 ・近隣に配慮したい方 |
具体的な違い | 塗料を薄めるときに化学物質を用いて薄める | 塗料を薄めるときに水を用いて薄める |
ニオイ | シンナーの臭いが発生 | ほぼなし |
耐久性 | 強い | 弱い |
作業時の危険性 | 有 ※シンナーを含むため引火の危険性あり |
無 |
乾燥にかかる時間 | 短い | 長い |
ヤネフレッシュ全5種の価格相場・耐用年数・使用可能な屋根を比較!
ヤネフレッシュには、全部で5種類のシリーズが存在します。
以下に、各シリーズの「価格相場」「耐用年数」「使用可能屋根」「色見本」をまとめてあります。
それぞれの特徴を比較し、予算や状況などを踏まえ、希望に合った最適なシリーズを選択しましょう。
ヤネフレッシュ
設計価格(㎡あたり) | 3,900円 |
---|---|
耐用年数 | 5~7年 |
グレード | ウレタン |
油性/水性 | 油性 |
使用可能屋根 | トタン屋根 コロニアル(カラーベスト) |
30坪の戸建てに塗布するとシミュレートした場合、おおよその価格は20万1,600です。
以下はヤネフレッシュの色見本です。全24色となります。
ヤネフレッシュSi
設計価格(㎡あたり) | 4,280円 |
---|---|
耐用年数 | 6~8年 |
グレード | シリコン |
油性/水性 | 油性 |
使用可能屋根 | トタン屋根 コロニアル(カラーベスト) |
30坪の戸建てに塗布するとシミュレートした場合、おおよその価格は22万800円です。
以下はヤネフレッシュSiの色見本です。全24色となります。
ヤネフレッシュF
設計価格(㎡あたり) | 5,030円 |
---|---|
耐用年数 | 8~10年 |
グレード | フッ素 |
油性/水性 | 油性 |
使用可能屋根 | トタン屋根 コロニアル(カラーベスト) |
30坪の戸建てに塗布するとシミュレートした場合、おおよその価格は25万9,200円です。
以下はヤネフレッシュfの色見本です。全24色となります。
水性ヤネフレッシュシリコン
設計価格(㎡あたり) | 3,620円 |
---|---|
耐用年数 | 6~8年 |
グレード | シリコン |
油性/水性 | 水性 |
使用可能屋根 | スレート屋根 コロニアル(カラーベスト) |
30坪の戸建てに塗布するとシミュレートした場合、おおよその価格は18万5,650円です。
以下は水性ヤネフレッシュシリコンの色見本です。全23色となります。
水性ヤネフレッシュフッソ
設計価格(㎡あたり) | 4,500円 |
---|---|
耐用年数 | 8~10年 |
グレード | フッ素 |
油性/水性 | 水性 |
使用可能屋根 | スレート屋根 コロニアル(カラーベスト) |
30坪の戸建てに塗布するとシミュレートした場合、おおよその価格は23万400円です。
以下は水性ヤネフレッシュフッソの色見本です。全23色です。
ヤネフレッシュで塗装できる業者を探そう!
ヤネフレッシュのシリーズが決まった後、実際に塗装を行います。
屋根の塗装は業者に依頼するのが一般的です。また業者を選ぶ際にはなるべく、地元の業者を選ぶのがおすすめです。屋根の劣化状況はその土地の気候に左右されやすく、地元の業者であれば、その土地の特徴をしっかりと掴んだ上での施工を行ってもらいやすいからです。
なお、業者を探す際は複数の業者から見積もりを取る、相見積もりを行いましょう。金額及び相場はもちろんのこと、対応や受け答えなどで信頼できる業者が見つかりやすくなります。
しかし1つ1つの業者にご自身で連絡し、検討するには、手間と時間がかかりますよね。ヌリカエで診断を受けることで、施工してくれる業者を簡単に見つけることができます。
是非一度使ってみてはいかがでしょうか。
ヤネフレッシュで屋根塗装する5ステップ
施工してもらう業者が決定した後、ヤネフレッシュを含む、屋根の塗装を行う際には以下の5つの手順があります。
なお、段階に応じて、施主ご自身がすべきこともあるため、併せて解説します。
ステップ1.工事前のあいさつ回り
業者との契約後、具体的な工期日程が決まります。工期日程が決まり次第、一般的に工事に入る前日までにご近所にあいさつ回りをする必要があります。なお、あいさつの際には以下の5つを伝えておくことが必要です。
- 屋根を塗り替えすること
- 工期日程の予定
- ニオイが発生する可能性があること
- 高圧洗浄の際、水が飛んでしまう可能性があること
- 足場を組む際、お隣の敷地に入る可能性があること
またあいさつの際には500円~1000円程度のお菓子などの手土産を持っていくと好印象です。
ステップ2.足場の準備・仮設工事
ステップ2からは業者が行う作業になります。屋根の塗装を行う際にはまず、安全とスムーズな作業のために、足場やシートを設置する仮設工事から始まります。なお足場の完成までは、1日程度の工期が必要となっています。
ステップ3.下地づくり
足場完成後は塗装前の下地づくりを行います。なお、下地作りは以下4つの手順で行われます。
1.高圧洗浄・・・屋根についたカビ・藻・汚れなどを高圧洗浄機で落とし、塗料を密着させやすくさせるための重要な作業です。
2.下地補修・・・上塗りの前の下処理です。屋根の種類や状態によって作業内容は異なりますが、ヒビ割れ部分にシーリングを充填したり、剥がれた塗料を除去したり、サビ止めを塗布するなどの作業です。耐久性や仕上がりの美観に大きく影響します。
3.養生・・・エアコンの室外機やサッシなど、他に塗料が付着するのを防ぐため、ビニールシートやマスキングテープで覆う作業です。
4.下塗り・・・ヤネフレッシュの機能が十分に発揮できる下地塗料を塗ります。下塗りにより、上塗り塗料との密着性が増して、耐久性の向上につながります。
これらの手順を含め、下地づくりは、通常3~7日程度で完了します。
ステップ4.中塗りと上塗り
下地が乾いたら、中塗りと上塗りを行います。ここで初めてヤネフレッシュを使用します。油性のヤネフレッシュの場合、中塗りと上塗りの2回に分けて塗られます。
水性のヤネレッシュの場合、中塗りと上塗りに加え、必要があればさらに塗りを重ねます。何度も重ね塗りすれば仕上がりが良いというわけではなく、油性であれば、定められた回数を守る必要があります。
また水性であれば、十分に発色されつつも塗りすぎない程度の塗布が必要です。そのため、仕上がりの美しさは業者の技術にかかっています。
なお、中塗り・上塗りにかかる具体的な日数は、3~7日程度となっています。
ステップ5.点検・解体・清掃
上塗りが乾いた後は点検が行われます。点検の際には、業者だけでなく、実際に依頼人であるあなたも仕上がりを見て確認を行うことになります。 修正してもらいたいところがあれば、この時点で伝える必要があります。特に問題がなければ、足場の解体を行い、荷物の片付けや清掃等を行い、作業が完了となります。

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ヤネフレッシュは低コスト+高い耐久性をもつ優秀な塗料
ヤネフレッシュは耐久性に優れた、コストパフォーマンスの高い屋根塗装料です。また、全5種類から予算・耐用年数・屋根に合わせて塗料を選ぶことが可能です。
色も23~24色から選べるため、自分の好みに合った屋根に仕上げることができます。
ヤネフレッシュで塗装したい場合は、業者に依頼するのが一般的です。業者に依頼する前には価格や業者の質を比較し、検討することをおすすめします。
複数の業者にコンタクトをとるのが大変であれば、ヌリカエを活用し、ご自身の予算や希望に応じたピッタリの業者を探してみてはいかがでしょうか。